誰かを「待つ」、何かを「待つ」。その先に何かの期待があるからこそ、人は待つことができるのかもしれません。携帯電話の普及によって、リアルタイムに連絡がとれるようになり、お店や電車がくること、知人からの返信を待つ間にイライラする方も多いと思い…
結婚したくはないけれど、なんだか放っておけないダメンズたち。ニートやひきこもりといった自己愛的なものじゃなく、その生き方自体が不器用でついつい助けてあげたくなる人間味、泥臭さ。そんな魅力ある人物が登場する小説を紹介いたします。 「夫婦善哉」…
どこまでも真っ白で汚れのない雪。ふわふわと降り積もるやわらかな雪。しんしんと冷えた空気の中で目の前に広がる雪景色。春がくると溶ける儚さ。私たち日本人にとって、雪は文学的な印象があります。今回は雪がテーマの本をご紹介いたします。 「雪国」 【A…
知らない人の前で裸になること、身も心もきれいさっぱり洗い流すこと。日本ならではの文化、銭湯。現在、昔ながらの銭湯は少なくなってきて、おしゃれなスーパー銭湯や温泉施設が多いですが、銭湯ならではの親しみやすさや体がほぐれていく感覚は健在です。…
日本人が昔から親しんできた花といえばスミレ。道ばたでも力強く、可憐で小さな花を咲かせる姿、短命なところが子どもからから大人の女性へと成長していく一瞬の不安定で繊細なきらめきを放つ「少女期の象徴」として文学では扱われることが多いです。今回は…
カフェではなく喫茶店。レトロな響き。老舗のマスター、おいしいコーヒー。顔見知り程度でお互いのことはよく知らないのに、毎日通いたくなる心安らぐ場所。そんないきつけの喫茶店があれば毎日が楽しいですよね。機械で入れたコーヒーよりも、一杯ずつ手で…
誰でも「初めて」の経験は心に残るもの。初めてだからこそ、上手くいかなくて、ほろ苦い経験をしたり、今が不満じゃないけれど、あの頃の不器用さを愛おしく思い出したり、幼かったころの情熱を思い出したり。読書を通じてあの頃の甘酸っぱい思い出にひたる…
生まれながら醜く生まれたがために抱える孤独、苦悩。文学における醜い男はとても繊細で、歪みを持たず、切実に人間の本質を映し出します。リアルではイケメンが好きというあなたも、心の美しさに触れてほしい3冊を紹介いたします。 「人間椅子」 人間椅子 …
最近太り気味だなぁ、健康診断の結果が気になる、という方におすすめのダイエット本を紹介いたします。自己流ダイエットはもう卒業!きちんとした理論に基づいてダイエットにチャレンジしてみてください。 「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」 シリ…
自らを映し出す鏡。そこにいるのは確かに自分だけど、見える世界は真逆。鏡の向こうの世界と自分が見ている世界は果たして一緒なのか・・・。「鏡の国のアリス」をはじめ、文学で重要なメタファーとしてよく使われている鏡。今回は、鏡がカギとなって物語が…
芳しい紅茶。深い色合い、透き通った色合い、茶葉がゆっくりひらいていく様子。一口飲むと、心まで豊かな香りに満たされリラックスできるひとときに。そんなロマンチックでおしゃれな紅茶が登場する小説を紹介いたします。紅茶のおともに、是非手にとってみ…
中世ヨーロッパで誕生した騎士物語。騎士の旅、生活に苦しむ庶民のためにドラゴンや巨人を倒す冒険、美しい貴婦人との恋愛、王となるストーリーは、現代のファンタジーやSF映画、ハリウッド映画にも大きな影響を与えています。ファンタジーやロマンスが大好…
働き盛りの現役世代なら誰もが抱える悩みといえば、介護・実家・お金に関連したものが多いのではないでしょうか。いざ、その時になって慌てたくない!そんな危機管理能力の高いあなたにおすすめしたい、リアルな悩みに答えてくれるおすすめ本を三冊ご紹介し…
「花の女王」といわれるバラ。ゴージャスなイメージで、その香りは繊細で女性を虜にする花。化粧品や香水などにも使用されています。ただそこに存在するだけで、場の雰囲気が華やかになる情熱的な美しさ。触れるとトゲでケガをしてしまうという危うさ。そん…
人を好きになることに、きっと年齢は関係ありません。「源氏物語」の主人公・光源氏が正妻・紫の上に一目惚れしたのは、光源氏が18歳、紫の上がわずか9歳の頃だったそうです――このことからもわかるように、遥か昔から文学作品のモチーフとなっている“歳の差…