2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ミステリーの「スッキリ」は、必ずしも明るい後味だけを指すわけではない。散らばっていた違和感が一本の線になり、読み終えたあとに「ああ、そういうことだったのか」と息が抜ける気持ちよさがある。 ここでは、謎が解ける快感、構造が見える納得感、読み返…
人間の欲望が怖い本を読みたいなら、心理学の実用書よりも、欲望や執着が人間関係を少しずつ歪ませていく小説から入るといい。ここでは、嫉妬、所有欲、承認欲、支配欲、復讐心を物語として読める名作を10冊に絞って紹介する。明るい読書ではないが、読み終…
赤ちゃんが生まれることは、家族にとって喜びである一方、上の子にとっては「自分の場所が少し変わってしまう」出来事でもある。兄や姉になる子へ贈る絵本は、がんばらせるためではなく、寂しさや甘えたい気持ちをそっと言葉にするために選びたい。 兄・姉に…
疲れているとき、本の文章を追う力が残っていない日もある。そんな夜には、写真集を一冊ひらくだけでいい。 猫のまなざし、子どもの表情、遠い街や村の光。ここでは、癒しやリラックスを求める人が、眺めるだけで呼吸を取り戻しやすい写真集を3冊に絞って紹…
有名観光地ではない場所へ行きたくなるとき、必要なのは穴場リストよりも、世界を見る目を少しずらしてくれる本だ。奇妙な建物、遠い土地の歴史、国内の祭り、旅先の食までたどると、地図の余白が急に濃く見えてくる。 読む目的別の入り口 マイナー観光地本…
人を見た目で判断してはいけない。そう言うのは簡単だが、実際には声の大きさ、服装、表情、集団での立ち位置だけで、人はすぐに相手を決めつけてしまう。 ここでは、説教ではなく物語の中で「見えているものが全部ではない」と感じさせてくれる小説を5冊選…
小学校入学前の絵本選びでは、「勉強をがんばろう」よりも先に、子どもが学校の一日を思い浮かべられることが大切だ。教室、先生、友だち、発表、失敗。まだ知らない場所に輪郭が生まれるだけで、不安は少し小さくなる。ここでは、新一年生の見通しづくりに…
夢を追う物語を読みたいなら、ただ勢いよく成功へ進む作品より、迷いながら何度も立ち上がる人物を描いた漫画が心に残る。『宇宙兄弟』は、子どもの頃の約束を忘れきれない大人が、遠回りの先からもう一度夢へ向かう物語だ。何かを始めたいのに動けない日や…
家族を描く小説の中には、温かさより先に、言葉にならない違和感が残る作品がある。血のつながり、同じ家、食卓、世間の「普通」。それらが少しずつずれて見えたとき、家族という近い場所は急に知らない部屋のように感じられる。今回は、奇妙さ、孤独、普通…
料理が苦手でも、疲れた日でも、食べることまであきらめなくていい。ズボラ飯のレシピ本は、きれいに作るためではなく、少ない気力で温かいものにたどり着くための道具になる。今回は、レンジ調理、手間抜き、限界日のごはん、平日の作りおきという順で、日…
ドラマの脚本家のエッセイを読むと、台詞の奥にある観察眼や、人の気配をすくう感覚が見えてくる。ここでは、ドラマ好きが文章そのものを味わえる脚本家のエッセイを3冊に絞って紹介する。画面の向こうにいた書き手の手つきが見えると、いつものドラマの見方…
手土産は、味だけでなく、相手との距離、渡す場所、持ち帰りやすさまで含めて選ぶものだ。迷ったときは、商品名を丸暗記するより、贈り物の見立て方がわかる本を一冊持っておくほうが強い。ここでは、東京の手みやげ、贈り物カタログ、ビジネス接待の視点か…
食エッセイを読みたいなら、レシピや名店案内ではなく、食卓に残る記憶を読む本から入るといい。阿川佐和子、よしもとばなな、森茉莉の3冊は、家族の気配、日々の食欲、美しい暮らしの感覚を、それぞれ違う温度で味わわせてくれる。 読む目的別の入り口 「著…
映画化された小説は、映像で知っていても原作を読むと印象が変わる。登場人物の沈黙、時間の流れ、言葉にされなかった感情が、ページの上ではゆっくり立ち上がってくるからだ。今回は、家族、青春、恋愛、戦争、喪失という切り口から、映画をきっかけに原作…
テキスタイルデザインの本を読むと、カーテンやクッション、バッグの柄がただの飾りではなく、暮らしの空気を変える「小さな設計」だと見えてくる。今回は、マリメッコ、キャス・キッドソン、脇阪克二の仕事を通して、布の柄が生まれる現場、ブランドの世界…
人間が怖い小説を探しているなら、幽霊や怪物よりも、悪意、執着、噂、孤立がじわじわ迫ってくる作品を選びたい。ここでは、人の心の暗がりをそれぞれ違う角度から描いた5冊を紹介する。読み終えたあと、日常の何気ない会話や視線まで少し違って見えてくるは…
人間というものを深く知るマンガを探すなら、生と死、倫理、信念、日常の関係性まで見える作品から入るといい。ここでは重厚な名作だけに寄せず、命の怖さ、正しさの危うさ、食卓の静けさまで含めて、人間の輪郭を考えられる5冊を選んだ。 読む目的別の入り…
人生相談や一問一答の本は、重い悩みを正面から解決するというより、固まった考えを少し横へずらしてくれる本だ。ここでは、著名人の言葉を通して、仕事、生き方、迷い、問いの立て方まで見直せる4冊を選んだ。 読む目的別の入り口 一問一答の本は、悩みを軽…
芸術がわからない、と感じる人ほど、まずは言葉で説明しなくても眺められる本から入るといい。写真集や絵の本は、正しい感想を探すものではなく、自分の目がどこで止まるかを知るための本でもある。ここでは、解釈よりも先に「好きに見ていい」と思える4冊を…
理想と現実のギャップに悩むとき、本当に苦しいのは「理想が高いこと」ではなく、目の前の現実に自分の心が置いていかれることだ。この記事では、理想を捨てるためではなく、現実に合わせてもう一度立て直すための本を5冊紹介する。 読む目的別の入り口 理想…
殺人事件を描いた小説を読むなら、犯人当ての面白さだけで選ぶより、事件のあとに残る傷や、人がそこまで追い込まれる理由まで読める作品を選びたい。ここでは、復讐、家族、衝動、社会の歪みまで含めて、殺人という取り返しのつかない出来事を考えさせる小…
何かを始めたいのに、考えているうちに日が暮れてしまう。そんな時は、正しい計画より先に、足を一歩だけ前へ出す感覚を取り戻したい。本記事では、勢いだけで終わらせず、動き出した後も続ける力につながる6冊を紹介する。 読む目的別の入り口 「すぐ動く」…
観光名所をめぐる旅に少し飽きたら、次は「どこへ行くか」ではなく「何を見に行くか」を変えてみるといい。辺境、不思議な建築、奇祭、市場、食文化を扱う本には、ガイドブックとは違う旅の入口がある。この記事では、普通の旅行本では物足りない人に向けて…
異世界やファンタジー漫画を探すなら、ただ世界設定が派手な作品よりも、「旅に出たくなる感覚」が残る作品から読むといい。今回は王道、静かな旅、ダーク探索、グルメ冒険という違う入口から、冒険漫画の面白さを味わえる4冊を選んだ。 冒険漫画は、世界の…
正義の味方が出てくる本を読みたいとき、ほしいのは単純な勧善懲悪だけではない。誰かを守るために体を張る人、理不尽な決まりに抗う人、自分の弱さを抱えたまま立ち上がる人。ここでは、そんな英雄像の違いが見える小説を5冊に絞って紹介する。 正義の味方…
会社で無理な要求ばかり押し付けられると、自分の限界のほうが間違っているように感じてしまう。そんなときは、根性論ではなく、心を守る本、断る軸を作る本、仕事への見方を戻してくれる物語から入るといい。 ここでは、追い詰められた気持ちを少し外へ逃が…
何かを好きでいることは、ただの趣味ではない。パンダ、鉱石、演劇。ひとつの対象を見つめ続ける本を読むと、世界の細部が少し濃く見えてくる。ここでは、偏愛の深さがそのまま読書の楽しさになる3冊を紹介する。 読む目的別の入り口 好きなものを極める本の…
主人公に感情移入できる本を読むと、自分とは違う誰かの一日や迷いが、しばらく自分の記憶のように残る。泣ける物語だけでなく、登場人物と同じ時間を歩き、友情や失敗、遠い旅を追体験できる小説を10冊選んだ。 学生時代の空気に戻りたい人も、日常から離れ…
食エッセイの名著を探すなら、まずは「料理する人の熱」「日々食べる人の軽さ」「記憶に残る味」の3方向から読むと選びやすい。食べものの本は、空腹を満たすためだけでなく、台所の音や湯気、誰かと食卓を囲んだ時間まで連れてくる。 ここでは、読むだけで…
食欲、承認欲、所有欲、性欲、競争心。ひとくちに欲望といっても、その働きや表れ方は同じではない。欲望は人を動かす力になる一方で、比較や執着が強まれば、自分や他者を追い詰めることもある。 人間の欲望について知りたいときは、「欲深い人の特徴」を探…