2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧
今は淡々とした生活を送っているけど自分だって昔は燃えていた時期があるんだ。そんな内にくすぶっている感情を思い起こさせてくれる本があります。 『プレーンソング』 プレーンソング (中公文庫) 著・保坂和志つきあっていた女の子と一緒に暮らすためにア…
昔はあんなに純真だったのにいつのまに大人になるにつれ、素直さを失ってしまったなと思う瞬間って誰にでもあるものです。そんなときに昔を思い出させてくれる3冊をご紹介します。 『ぐりとぐら』 ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集) 著・…
学生時代、子供時代には小説に触れることがなかった人も大人になったからこそ良さが分かるかもしれません。そんな名作を3冊ご紹介します。 『新編 宮沢賢治詩集』 新編宮沢賢治詩集 (新潮文庫) 著・宮沢賢治宮沢賢治の生前に出版された唯一の心象スケッチで…
ある日突然、ひょんなことから無人島へ流されてしまったら。自分で望んだ冒険ならいざしらず、不慮のできごとで無人島に漂着してしまったら大変ですよね。しかし、このようなシチュエーションを想像するのはエキサイティングなことで、これまでにも無人島ネ…
皆さんは悪女というとどんなことを思い浮かべますか?菜々緒さん、妖艶な微笑、放縦な欲望、男を破滅させるファム・ファタール(運命の女)、美しくも残酷な魔性の女性たち……。こんな女性は許せないと思う人がいる反面、ちょっぴり憧れてしまうなんて人もい…
怖いものや恐ろしいものには、どこか人を惹きつける魅力があります。小説の世界でもホラー小説や怪奇小説は人気ジャンルの一つで、一大勢力をを築いていますよね。今回はそんな怪奇色の強い小説の中から、文芸というよりは文学に寄ったセレクトで三作品ご紹…
音楽は「翻訳の出来ない詩」だと言われることもありますが、小説の中には音楽や歌が印象的な作品が多数あります。今回はそんな小説の中から、それぞれ雰囲気の違う作品を3つご紹介いたします。 『草迷宮』 草迷宮 (岩波文庫) 泉鏡花 文豪泉鏡花の名作です。…
本の世界には、古代神話の時代から数々の冒険譚が収められてきました。ここ日本でも、古くはスサノオノミコトやヤマトタケルの物語から、近年大人気の異世界転生ものまで、数々の作品で冒険が物語られています。今回はそんな冒険譚の中から、独断と偏見で選…
「旅に病んで夢は枯野を駆け巡る」とは芭蕉の最後の句ですが、病床に伏してまで旅を夢見た芭蕉ほどではないにしても、旅にロマンを感じる人は多いのではないでしょうか。本の世界でも実に多種多様な紀行文や物語が書かれています。今回はそんな旅を描いた作…
去年没後20年を迎えた星新一。読みやすい文体と意表をつくストーリー展開が魅力の作家でもあります。また、ショートショート(短編よりさらに短い小説)の草分けとしても知られ、SFを中心に1000編を越える作品を書いた巨匠でもあります。今回はそんな星新一…
あなたは時間旅行、宇宙旅行が出来たら何をしたいですか? 誰しも一度くらいは時間旅行について空想をしてワクワクした経験があると思います。 小説の世界でも時間旅行を扱った作品がたくさん作られています。例えばH・G・ウェルズが『タイムマシン』を書い…
ネットを使って誰でも手軽に情報が得られる今、私達は専門分野でなくても出来ることが増えました。しかし世の中にはその道のプロというものが存在し、プロとしての長年の知識や経験がないと出来ないことがあるのも事実です。 そんなプロの仕事ぶりを本で読ん…
ジェンダーとは単純な動物学的な性別のことではなく、それによる差を意味し、社会から性別によって求められることや抱かれるイメージのことを指します。女性によるジェンダーについての問題提起は数多く見られますが、これは女性だけの問題ではなく性別を持…
一昔前までは漫画でもドラマでも、独身女性を主人公にした物語では仕事は結婚をするまでの繋ぎのような扱いをされるのが当然でした。しかし昨今では女性が結婚後も仕事を続けることが増え、独身女性が一生ものの技術を身に付ける姿が物語の中で描かれること…
私達が生きる上で必要な衣食住、特に”食”は最も話題になり情報ニーズが高いものではないでしょうか。 そのせいか食を描いた漫画は数多く存在します。今回はその中でも特に、何かを食べることは生きることと密接に繋がっているのだと描かれている漫画を紹介い…
毎日の仕事に疲れた時、もしかしたら自分にはもっと向いている仕事があるのかもしれない…そんなふうに考えたことはありませんか? でも本気で転職したいわけでもなく、ちょっと軽い気持ちで他の業界を覗き見したい、脳内だけでも違う業種を疑似体験したい…そ…
たまには本を読んで笑ってみたい、そういう願望を叶えてくれる3冊をご紹介します。笑うと気持ちがスッキリしますからね。 『言いまつがい』 言いまつがい (新潮文庫) 著・糸井重里ほぼ日刊イトイ新聞の読者から応募や投稿によって集められた、ちょっと恥ずか…
人生には途方もない結末が待ち受けていることもあるものです。平凡な人生の中でも突然に、ということが、その後の人生にどういう影響をあたえるのかある出来事が、そのごの生き方に影響を受けた、そんな本を紹介します。 『ヒトラーの防具』 ヒトラーの防具…
えっ、それってどういうこと?とかもしかして少し変な想像をしてしまうタイトルってありますね。そんな背表紙を見て、気になってしまう本を三冊紹介します。 『本にだって雄と雌があります』 本にだって雄と雌があります (新潮文庫) 著・小田雅久仁舞台は昭…
人が成長するきっかけって人それぞれですね。人生の中でどのタイミングで、それはやってくるかわからないしもしかしたら、もう過ぎてしまっているかもしれない。そんな人生の岐路を描いた3冊をご紹介します。 『あしたのジョー』 あしたのジョー 文庫版 コ…
人間の幸せっていったいどこにあるんだろう日々の生活の中で忙しさにかまけて、ついつい忘れがちなテーマです。深く感動すること、ときには涙することで思い出すこともあるものです。そんな涙なしには読めない本を、ご紹介します。 『アルジャーノンに花束を…
本は中身、活字だけあればいいのだという考え方も確かにあります。昨今の電子書籍の隆盛もそういう合理的な思想が一因なのでしょうね。でも敢えて、本はそれだけではないんだよということを言いたいです。 『世界で一番美しい元素図鑑』 世界で一番美しい元…
本を選ぶ際に装丁というのをとても大きな要素になるでしょう。だってお金を出して本を買うという行為はただ活字が読めればいいというものではないですからね。装丁が凝っていて、しかも中身もおもしろいという3冊を紹介します。 ジャケ買いならぬ、装丁買い…
今回は、少しマニアックな本を紹介。 きのこ、胞子の本は理学系の大学生に、文体練習は文学部の大学生には必読書と言えるのではないでしょうか。もちろん専攻外の学生にもオススメです。 『きのこ文学名作選』 きのこ文学名作選 著・飯沢耕太郎写真評論家と…
タイトルに惹かれて読んでみて想像と違ったという経験はあるでしょう。でも、あまりガッカリするということはないのではないでしょうか。思わぬめっけ物をしたと思える本を三冊ご紹介します。 『ブタとおっちゃん』 ブタとおっちゃん 著・山地としてる香川県…
自分では経験できない人生を送ってみたい。そんな願望は誰もが少なからず持っているのではないでしょうか。読んでいく内に感情移入して、違う人物になっていく錯覚に囚われる本を三冊紹介します。 『死ねばいいのに』 文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫) 著…
普段の生活の中で別に気にせずにやり過ごしていることってありますよね。でも気になって気になって調べずにいられない、こだわり人間もいるのです。そんな好奇心旺盛、知識欲の高い、こだわりの人達を描いた本をご紹介します。 『ぎおんご ぎたいご じしょ』…
普段、自分の興味のない世界に触れることであらたな自分を発見することはあるものです。たまに、そんな自分に油を挿すというか、脳の使っていない領域を働かせるのもいいもんですよ。 『おじさん図鑑』 おじさん図鑑 著・なかむらるみ長年社会をわたり歩いて…
眺めているだけで、幸せな気分になる写真集ってありますよね。本屋さんに行っても活字ではなく写真集を手に取るとまた違ったインスピレーションがもらえます。そんな自分の中の眠っていた部分を目覚めさせてくれる写真集を紹介します。 『みさおとふくまる』…
勉強はしてるけど、なんか違った視点がほしいそんなことを思ってる大学生は多いことでしょう。そんなときに参考になるであろう、おすすめ三冊をご紹介します。 『ぶたぶた日記』 ぶたぶた日記 (光文社文庫) 著・矢崎存美 小説家が教えるエッセイ教室に6人の…