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【感情 本 おすすめ】内に秘めた感情を思い出させてくれるような、おすすめ小説3選

今は淡々とした生活を送っているけど
自分だって昔は燃えていた時期があるんだ。
そんな内にくすぶっている感情を思い起こさせてくれる本があります。

 

『プレーンソング』

プレーンソング (中公文庫)

著・保坂和志
つきあっていた女の子と一緒に暮らすためにアパートを借りた主人公。ところが、引っ越しをする前にふられてしまいます。
そのアパートに現れた子猫、そして主人公の部屋に住むようになったアキラ、ようこ、島田。それぞれするべきことをしたり
何もしなかったり、特別なことばは何も起こりません。散文のように流れていく文章、子猫の登場や4人の若者の
不思議な共同生活と、当たり前のように過ぎる時間を表現しています。まるで映画やドラマを見ているような錯覚に陥り
いつの間にか物語の中に吸い込まれていくような作品です。何も起こらないのになぜかおもしろい。
説明はしにくいので是非読んでみてください。

 

『どくとるマンボウ昆虫記』

どくとるマンボウ昆虫記 (新潮文庫)

著・北杜夫
昆虫好きの著者が、虫に関するオモイデや伝説、ときには空想を、自然の観察を織り交ぜながら
語っているエッセイ集です。ちょっと目を背けたくなるようなノミやシラミの話も
そのユーモラスな文章マジックによってさらりと読ませてしまうのが著者の魅力ですね。
多くのファンに愛されている理由は、今でこそオタクという言葉があって、虫好きを公言しても
大丈夫な雰囲気がありますが、当時はそういうことをいう人ってあまりいなかったでしょうね。
こんな風に自分の好きなこと語っている楽しそうな気持ちが伝わってきます。
堂々とは言えないけどこれが好きって言えるものがある、そんな学生さんに読んでほしい本です。

 

『風が強く吹いている』

風が強く吹いている (新潮文庫)

著・三浦しおん
大学4年生の灰二には夢と野望があります。「もう一度、走りたい。箱根駅伝に出て、自分の追求する走りを魅せたい」
しかし、集めた部員は漫画オタクや、ヘビースモーカー、クイズ番組好きの小心者、陸上経験のない留学生など
走れるとは思えない「竹青荘」に住むたった10人。そんな彼らが、長距離を走ることに無我夢中で突き進み、自分の限界に挑戦し
壁や障害が立ちはだかる中、ゴールを目指してタスキをつなぐことで、仲間とつながっていきます。
果たして彼らは箱根駅伝を走れるのでしょうか。どうですか?展開が気になるでしょう。
何か打ち込めるものが欲しいと思っている大学生にオススメの本です。

 

さいごに

自分にもまだまだ、こんな感情があったんだと思い起こさせてくれる作品たち
大学生だけでなく、老年と言われる歳に差し掛かったと思っている人にも是非読んでほしい本です。

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