普段、自分の興味のない世界に触れることであらたな自分を発見することはあるものです。
たまに、そんな自分に油を挿すというか、脳の使っていない領域を働かせるのもいいもんですよ。
『おじさん図鑑』
著・なかむらるみ
長年社会をわたり歩いてきたおじさんたち。そんな彼らの仕草や言葉には人生が詰まっています。くだらなかったり、楽しげだったり
ためになったりといろいろです。著者がおよそ4年かけて観察と取材を敢行して、ユーモラスで味のあるイラストでまとめました。
偉いおじさん、趣味を極めるおじさん、いやらしいおじさん、などなど、約50種類にもわけた、おじさん図鑑を読んでみてください。
人生の先輩を見るつもりで若い社会人に読んで欲しい本ですね。
『スケッチトラベル』
著・堤大介、ジェラルド・ゲルレ
世界各地で活躍するアーティストがそれぞれの一枚の絵をスケッチブックに描き込んでいき、オリンピックの聖火リレーのように
郵送や宅急便を使うことなく手渡しで次のアーティストに届けるという面白い試みの本です。アジア、アメリカ、ヨーロッパなど様々な国を旅しています。
宮崎駿、松本大洋もこのブックを手にしたアーティストです。2人の若きイラストレーターが発案したこのスケッチブックは
オークションで800万円以上の高値をつけ、この資金を元に2012年に東南アジア5カ国で図書館が建設されたそうです。
なんだか素敵な話ですね。
『フランスの庭物語』
著・カトリーヌ・ドゥルボー
この本は庭を愛する人ならば誰もが夢中になってしまう玉手箱のような本でしょう。マグネットをはずして本の扉を開ければ
新しい切り口から魅惑のガーデニング世界を知ることができます。ガーデニング好きなら知っておきたい28のテーマを
たくさんのしかけを使って紹介しています。フランスならではのおしゃれな試みがあちこちにあって、ページをめくるたびに
驚いたり、発見したりの連続で楽しくなりますよ。庭造りの歴史や技術、植物の栽培方法などにも詳しくなれる、読み応えたっぷりの本です。
さいごに
食わず嫌いという言葉もあります。
そんなテーマ関係ないよ、なんて言わずに自分の幅を広げてみましょう。