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【天狗 本 おすすめ】日本古来から伝わる天狗にまつわる話が書かれた本。歴史、民俗学からの知見も。

日本には昔からいろいろな民間の言い伝えがあり、民俗学という分野で学問的にも詳しく研究されています。
その中でも天狗伝説は日本各地に伝わっている天狗について書かれた本を紹介します。

 

『大天狗先生の秘妖怪学入門』

 

大天狗先生の秘妖怪学入門: (ちしきのもり)

著・富安陽子
3びきの小天狗たちが、大天狗先生の学校にやってきました。これから妖怪のことを勉強するのです。妖怪たちは、日本で一番古い書物にも出てくるんです。
天狗は、山に住んでいて、人前に姿を見せません。山を汚す人には、天狗つぶて、天狗わらい、天狗だおしなどの術でおどします。
大天狗先生は資料を使って、子どもたちに人気の妖怪の多様な姿を興味深く教えてくれる、大人も読んでて楽しい本ですよ。

 

『テングの生活図鑑』

 

テングの生活図鑑 (ヒサクニヒコの不思議図鑑)

著・ヒサクニヒコ
テングには、2種類があるのだそうです。くちばしが鳥みたいになっていて、勢いで空を飛ぶのがカラス天狗。カラス天狗は、住み家を作ったり、食料を調達して働いてます。
赤顔に、羽の団扇を持っているテングを大天狗と呼びます。彼は、大勢のカラス天狗を配下に置きリーダー的な存在です。そんな天狗たちのトップシークレットともいうべき謎、それは大天狗は実は人間なのだということ。
人の赤ん坊を誘拐して、薬で顔を赤く塗り鼻をのばして、天狗に育て上げるというのです。
天狗の生活や社会の仕組みを、民俗学の資料にもとづいて興味深く紹介している本です。同じシリーズに「オニの生活図鑑』と『カッパの生活図鑑』があります。

 

『走れ!飛べ!小てんぐ三郎』

 

走れ!飛べ!小てんぐ三郎 (あかね・新読み物シリーズ)

著・広瀬寿子
三原山には、太古から天狗伝説があります。彼らは山々を自在にかけまわって、きびしい修行もして、姿を変えられる力をもっています。
空を飛ぶこともでき、寿命は、なんと700年。夏休みに、修と公平は、戸隠山に住んでいる修のひいおばあさんの家にいきました。すると、ひいおばあさんが、自分の大じいさんは天狗だったといいだしました。
天狗が、美しいむすめさんを好きになって、結婚し、人間になったというのです。
ふつうの人の目には見えない、もうひとつの戸隠山を舞台に、天狗たちと修、宏平、ひいおばあさんの、戦いと和解を描いています。
日本の伝承を現代に生かした興味深い物語になっています。

 

果たして天狗は人間の見方か敵か?そういう一元的な問いではなく、共存すべき異世界の者と捉えれば
とても興味深くなりますね。

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