まじめに頑張っているのに、心が疲れてしまう。そんな自分を責めてしまうことはないだろうか。私自身、ずっと「ちゃんとしなきゃ」「期待に応えなきゃ」と走り続けてきた。けれど、ある日ふと立ち止まったとき、心だけが置き去りになっていることに気づいた。この記事では、そんな“まじめな人ほど疲れてしまう”原因に気づき、少しずつ力を抜いて生きるための本を10冊紹介する。どれもAmazonで手に入り、実際に読んで「心がほぐれた」と感じた本ばかりだ。
- おすすめ本10選
- 1. もうちょっと「雑」に生きてみないか(和田秀樹/新講社/WIDE新書)
- 2. マジメすぎて、苦しい人たち 私も、適応障害かもしれない…(松崎博光/WAVE出版)
- 3. 「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる本
- 4. 丁寧すぎるさんのための仕事・人間関係 力の抜きかた(みさきじゅり/三笠書房)
- 5. がんばらないことをがんばるって決めた。
- 6. しんどい心にさようなら 生きやすくなる55の考え方(きい/KADOKAWA)
- 7. がんばらない成長論(心屋仁之助)
- 8. 自分に嫌われない生き方(谷口たかひさ/KADOKAWA)
- 9. 感情に振り回されないレッスン
- 10. 頑張りすぎない練習 無理せず、ほどよく、上手に休む――(玉置妙憂/マガジンハウス)
- 関連グッズ・サービス
- まとめ:今のあなたに合う一冊
- よくある質問(FAQ)
- 関連リンク記事
おすすめ本10選
1. もうちょっと「雑」に生きてみないか(和田秀樹/新講社/WIDE新書)
精神科医・和田秀樹による「まじめすぎる日本人」への処方箋。タイトルの通り、“雑さ”を肯定する一冊だ。和田氏は、まじめさが美徳とされてきた日本社会において、真面目であることが逆に人を苦しめている現実を指摘する。完璧主義や責任感の強さが、自分を追い詰め、他者への不満や自己否定に変わってしまうことがあるのだ。
本書は「失敗してもいい」「人に迷惑をかけてもいい」といった、いわば“ゆるさの哲学”を提案する。読むほどに、肩の力が抜けていくのが実感できる。特に印象的なのは、「まじめな人は、うぬぼれている」という一文。自分の正しさを信じすぎるあまり、柔軟さを失っていることへの警鐘だ。まじめな人が自分を守るために必要なのは、“少しの雑さ”なのだと気づかされる。
おすすめの読者像:完璧主義で疲れている人、職場での評価を気にしてしまう人、真面目さが重荷になっている人。
読後の実感:「手を抜くことは悪いことではない」と心から思えるようになる。まじめであることをやめずに、“ゆるく生きる”コツを教えてくれる。
2. マジメすぎて、苦しい人たち 私も、適応障害かもしれない…(松崎博光/WAVE出版)
医師でありカウンセラーでもある松崎博光が、真面目な人ほど陥りやすい「適応障害」をわかりやすく解説した一冊。職場や家庭で“いい人”を演じ続けるうちに、いつのまにか心が悲鳴を上げている。そんな人の心理を、臨床現場のエピソードとともに描く。
特徴的なのは、「まじめさは病気ではないが、病気を誘発する素地になる」という視点。責任感の強さ、完璧を求める性格、他人を優先してしまう思いやり――それらが積み重なり、やがて自分を見失っていく過程がリアルだ。読みながら「自分のことかもしれない」と思わず胸が締めつけられる。
おすすめの読者像:頑張っても報われないと感じる社会人、仕事に行くのがつらい人、心療内科に行くほどでもないけれど限界を感じている人。
読後の実感:心の疲れに「名前」がつくことで救われる感覚がある。「頑張りすぎた結果、心が悲鳴を上げているだけ」と理解できるだけで、少し楽になる。
3. 「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる本
まじめな人ほど“気がつきすぎる”――人の顔色を読みすぎたり、場の空気を察しすぎたりする。その繊細さが、人との関係で自分を消耗させてしまう原因になる。本書では、そうした心のクセを具体的な心理学の手法でほぐしていく。
印象的なのは、「他人の気分を背負わない」という考え方。相手の不機嫌はあなたの責任ではない。境界線を引く練習をすることで、やっと“自分の人生”を取り戻せる。山名氏の語り口はやさしく、専門書というよりも“寄り添ってくれる友人”のような温かさがある。
おすすめの読者像:周囲の期待を察して動いてしまう人、人間関係に疲れやすい人、共感力が高すぎて生きづらい人。
読後の実感:「気づかないふりをする勇気」こそ、真の優しさだと気づく。繊細であることを否定せず、うまく共存していくヒントが詰まっている。
4. 丁寧すぎるさんのための仕事・人間関係 力の抜きかた(みさきじゅり/三笠書房)
SNSで話題の心理カウンセラー・みさきじゅりによる、優しすぎる人のための実践ガイド。几帳面で「ちゃんとやらなきゃ」が口癖の人は、日々の仕事や人間関係で常に気を張ってしまう。そんな“丁寧すぎる”生き方を、少しずつほぐす方法が紹介されている。
「完璧じゃなくてもいい」「人の機嫌はコントロールできない」「“まあいいか”を口癖にしてみる」――どれもシンプルだが、日常にすぐ取り入れられる。心理学的にも根拠があり、読後すぐに行動を変えたくなる内容だ。
おすすめの読者像:几帳面で疲れている人、ミスを恐れる人、人に気を使いすぎる人。
読後の実感:“ていねい”と“完璧”は違うと気づく。丁寧さを保ちつつ、頑張りすぎないバランス感覚を取り戻せる。
5. がんばらないことをがんばるって決めた。
タイトルのユーモア通り、“がんばらないこと”を真剣にやってみようという発想から始まる。日常の中で「ダメな自分」を責め続けていた著者が、ゆるく、笑いながら自分を取り戻していく姿に救われる。
絵と文章のバランスが絶妙で、重くなりすぎず共感できる。読んでいるうちに、自分の「無理しすぎ」に気づかされる人も多いだろう。がんばらない=怠ける、ではない。自分の心を守る選択を、優先してもいいのだ。
おすすめの読者像:笑いながら癒されたい人、頑張るのをやめることに罪悪感がある人。
読後の実感:「ゆるいって、意外と難しいけど楽しい」――そんな気づきを与えてくれる。漫画形式なので、疲れていてもすぐ読めるのも魅力。
6. しんどい心にさようなら 生きやすくなる55の考え方(きい/KADOKAWA)
イラストレーター・きいによるSNS発の人気書籍。タイトルの通り、日々の「しんどさ」や「生きづらさ」を感じる人に向けて、気持ちを軽くするための55の考え方が描かれている。かわいらしいイラストとやわらかい言葉が、まるで優しく背中を撫でてくれるようだ。
「頑張らなくても、嫌われない」「今日は何もできなくても、生きているだけでえらい」――短いフレーズに、救いが詰まっている。自己啓発書よりもずっと素朴で、絵本のように日常の癒しになる。寝る前に1ページ読むだけで、心の圧がすっと下がるような一冊だ。
おすすめの読者像:疲れきって活字を読む気力がない人、自分を責めてしまう人、寝る前に気持ちを落ち着けたい人。
読後の実感:「もう少し自分に優しくしてもいい」と思える。完璧じゃなくても生きていける安心感が手に入る。
7. がんばらない成長論(心屋仁之助)
人気心理カウンセラー・心屋仁之助の代表作。自己啓発に見えて、実は「努力の手放し方」を説いた一冊だ。彼のメッセージは一貫している――“頑張ること”は、もう十分やった。だからこそ「頑張らない練習」をしよう、と。
心屋氏は「真面目な人ほど、自分を嫌いになる」と語る。人からの評価や期待に応えようと頑張るほど、自己否定が強くなるからだ。そんな悪循環を断ち切るための具体的な思考法と、心をゆるめる言葉が並ぶ。「頑張らなくても愛されていい」「できない自分を受け入れる勇気」――まさに心の休息書。
おすすめの読者像:いつも“全力”を求めてしまう人、人に頼るのが苦手な人、仕事や家庭で気を張っている人。
読後の実感:「自分を責めるのはもうやめよう」と素直に思える。心を軽くするというより、“心の鎧を脱がせてくれる”感覚に近い。
8. 自分に嫌われない生き方(谷口たかひさ/KADOKAWA)
社会活動家・谷口たかひさによるメッセージブック。「地球を守ろう」活動でも知られる著者が、本書では“自分との向き合い方”に焦点を当てている。まじめで優しい人ほど、他人の期待に応えようとして自分を後回しにしてしまう。そんな人に向けて、「まずは自分に嫌われない生き方をしてみよう」と語りかける。
印象的なのは、「他人を許すより、自分を許すことのほうが難しい」という一節。完璧じゃなくても、理想通りでなくても、自分を責めずに受け止めることが本当の優しさだと説く。語り口はやわらかく、写真やイラストも多いので、気軽に読み進められる。
おすすめの読者像:他人の評価に疲れてしまった人、自分を責めがちな人、頑張っているのに満たされない人。
読後の実感:「自分の一番の味方は自分でいい」――そんな当たり前を、やさしく思い出させてくれる。読むたびに“自分を大切にしていい理由”が増えていく。
9. 感情に振り回されないレッスン
まじめで人付き合いを大切にする人ほど、他人との距離感に悩み、疲れてしまう。本書は“距離を取ること=冷たいこと”ではなく、“心を守るための知恵”として提案する。
中野氏は脳科学の視点から、「人間の脳はストレスを避けるようにできている」と説明し、無理に頑張って関係を保つよりも、少し距離を置く方が長く良好な関係を続けられると説く。まじめで優しい人が陥りやすい「自分を削る優しさ」をやめるための、理性的かつ実践的な指南書だ。
おすすめの読者像:職場や家庭で気を使いすぎて疲れている人、人間関係をうまく築けないと感じている人、自分の時間が取れない人。
読後の実感:「離れることも、優しさの一つ」と思えるようになる。まじめな人が心をすり減らさずに人と向き合うための、現代の人付き合いのバランス本。
10. 頑張りすぎない練習 無理せず、ほどよく、上手に休む――(玉置妙憂/マガジンハウス)
看護師であり僧侶でもある玉置妙憂が、“頑張ることをやめる練習”を説いたベストセラー。看取りや介護、医療現場で多くの「頑張りすぎた人」に寄り添ってきた著者だからこそ、言葉の一つひとつに実感がある。スピリチュアルに傾かず、現実に根ざした優しさが心に沁みる。
本書のメッセージは明快だ。「頑張ることをやめても、人はちゃんと生きていける」。仕事、家庭、介護、人間関係――どんな場面にも共通する“力の抜き方”を、穏やかな語りで教えてくれる。読むほどに、頑張らない自分を許せるようになる。
おすすめの読者像:介護・看護・教育など、人のために頑張りすぎる人、真面目で息抜きが苦手な人。
読後の実感:「休むことは怠けではない」と素直に思える。心と体を同時にゆるめるための“現代の座禅本”。静かな救いを感じられる一冊。
おすすめの読者像:疲れて何も手につかない人、がんばることが習慣になっている人、気分転換したい人。
読後の実感:「今日一日、頑張らない日をつくってもいい」と自然に思える。読むだけで呼吸が深くなるような不思議なやすらぎがある。
関連グッズ・サービス
心を休めるには、学んだことを“生活のリズム”に取り入れることが大切だ。読書で得た気づきを、毎日の習慣にするために役立つサービスやアイテムを紹介する。
- Kindle Unlimited 疲れているときは、紙の本よりスマホやタブレットでベッドに横になりながら読めるのがありがたい。Kindle Unlimitedなら、紹介した本の一部も読み放題対象。夜、明かりを落として読む“静かな時間”が回復の時間になる。
- Audible 通勤中や家事の合間に“耳で聴く読書”。疲れた日も無理せず心を整えられる。私自身、Audibleで心屋仁之助の朗読を聴いて泣いた夜がある。
- 目に優しい電子ペーパーで、照明を落とした夜にも読書できる。気分が沈んだ夜も、やわらかな光が癒しになる。
まじめに頑張っているのに、どこか心が重い。そんな日々が続いているなら、あなたの心は「少し休みたい」と訴えているのかもしれない。この記事では、真面目すぎて疲れてしまった人に向けて、心をやわらかくほぐす10冊を紹介してきた。心理学・エッセイ・コミックなど形は違えど、どの本にも共通しているのは“あなたのままでも大丈夫”というメッセージだ。
まとめ:今のあなたに合う一冊
真面目に生きることは悪くない。むしろ社会を支える尊い力だ。しかし、「真面目すぎる」と心が摩耗し、やがて自分を責めてしまう。そんなとき、ひとりで抱え込まずに“本”の力を借りてほしい。頑張りを少しゆるめるだけで、世界の見え方が変わってくる。
- 気分で選ぶなら:『がんばらないことをがんばるって決めた。』
- じっくり読みたいなら:『マジメすぎて、苦しい人たち』
- 短時間で癒されたいなら:『しんどい心にさようなら 生きやすくなる55の考え方』
もし今、「何をしてもうまくいかない」「もう頑張れない」と思っているなら、それは“心の防衛反応”だ。頑張りすぎた証拠でもある。今日くらいは本を開いて、自分のために時間を使ってみてほしい。真面目さは弱点ではなく、あなたの優しさの証だ。
よくある質問(FAQ)
Q1: 真面目すぎる自分でも、本を読んで変われる?
A: もちろんだ。今回紹介した本は「性格を直す」ものではなく、「視点を変える」ためのもの。無理に変わる必要はない。読むうちに、頑張りすぎていた自分に気づき、自然に力を抜けるようになる。
Q2: どんな本から読めばいい?
A: 最初の一冊に迷ったら、『もうちょっと「雑」に生きてみないか』がおすすめ。タイトル通り、真面目さを少しだけゆるめる入り口になる。漫画形式で読みやすい『がんばらないことをがんばるって決めた。』も心が疲れているときに最適だ。
Q3: Kindle UnlimitedやAudibleでも読める?
A: 一部タイトルはKindle UnlimitedやAudibleに対応している。忙しくて読む時間がない人は、耳で聴く読書を取り入れるのもおすすめだ。
Q4: どうして真面目な人ほど疲れてしまうの?
A: 心理学的には「過剰適応」と呼ばれる状態。周囲の期待に応えようとしすぎて、自分の感情や限界を無視してしまうことが原因だ。今回紹介した本の多くは、この“過剰適応”をほどくヒントを与えてくれる。
Q5: 本を読んでもやる気が出ないときは?
A: 読書は「行動のスイッチ」ではなく「心のリセット」だ。何もしない時間を持つことも大切。無理に行動せず、心が少しずつ整うのを待とう。
関連リンク記事
- 【完璧主義をやめたい人へ】読んでよかった本10選
- 【自己肯定感を高める本】落ち込んだ心が回復する10冊
- 【働きすぎで疲れた人へ】心を休ませるおすすめ本10選
- 【メンタルケア】頑張りすぎない生き方を学べる本
どの記事も「まじめなあなた」に向けた本を集めている。もし今回の10冊のどれかが少しでも心に刺さったなら、次のテーマへ進んでみてほしい。本を通して、あなたの“ほどよい真面目さ”を取り戻せるはずだ。









