毎日忙しく働いている方へ。心の中だけでも冒険したい、旅にでたいという方におすすめの大人のための冒険譚を紹介いたします。
平凡な毎日に飽き飽きしている方や、他人のスリルを味わってみたいという方にもおすすめです。ページをめくれば果てしない冒険が広がる本です。危険を顧みず、本の中で冒険を楽しんでください。
ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂
マーギー・プロイス(著) (集英社)
ニューベリー賞オナー受賞作品でアメリカの教科書にも採用されている本。
アメリカ人からみたジョン万次郎について書かれています。江戸時代末期、鎖国をしていた時代に14歳で海を渡ったジョン万次郎。漁師の下っ端だった彼は、難破しアメリカ船に救われる。言葉も文化も違う国で、持ち前の好奇心と観察眼をもって運命を切り開いていったサムライ。生き生きとした文体で、夢や希望を抱かせてくれる冒険譚です。
いま生きているという冒険(よりみちパン!セ)
石川 直樹(著) (理論社)
「生きるとは、旅とは、世界とは、経験とはなにか」というメッセージ。素手で世界を旅し続ける若き冒険家の著者。北極から南極への旅、チョモランマ、星だけを頼りにした航海、気球で太平洋横断。
心ときめく旅の冒険譚。そして、いろんな経験を積むこと、未知の世界に飛び出すことは、日々の生活でも可能だということを教えてくれます。ルビもふってあるので、お子様にもおすすめです。謙虚に自然に向き合う姿は美しく、勇気とチャレンジ精神を刺激してくれます。
キップをなくして
池澤 夏樹(著) (角川文庫)
駅を出ようとしてキップをなくしたことに気がついたイタル。キップをなくしたら外に出れないといわれ、ステーションキッズとして暮らすことになる。通学途中の子供たちを助ける不思議な能力や、頭に直接話しかけてくる不思議な駅員さん。
駅員さんからのプレゼントのキップでの北海道旅行。SLや鉄道がたくさん登場します。旅好きの方や昭和の雰囲気が好きな方におすすめのちょっと切ない旅の物語です。
あなたにとってのお気に入りの冒険譚はみつかりましたか?何気ない日常のなかにも、目を凝らせば冒険の世界が広がっているかもしれません。いざというときに旅立てる勇気をつねに持ち合わせていてくださいね!