ほんのむし

読書はみんなのサプリ

【読み応えのある小説】おすすめ長編小説。冒険物語を求めている人へ。

現代では、ある物語に出会うときに、映画であったりマンガであったりいろいろなメディアが出会いの手伝いをしてくれます。
そんな出会いが後々考えたら、“あのときあれに出会っていなかったら”という運命の出会いになることもあるのです。
そんなキッカケになりうるであろう冒険の書を紹介しましょう。

 

『旅の仲間 指輪物語』

カラー新版 指輪物語 全3巻 ― 旅の仲間/二つの塔/王の帰還

著・J・R・R・トールキン
ホビット族のビルボ・バギンズは、111歳の誕生白に財産を甥のフロドにゆずりました。その中には、以前の大冒険で手に入れた魔法の指輪もふくまれていました。その指輪こそ、冥王サウロンがつくりだした、闇の力をもつ指輪です。平和な時代がさり、世界を支配しようとする冥王の黒い方が増し、指輪をもとめる魔の手がのびてきました。冥王のたくらみを阻止する道はただひとつ、指輪を滅びの山の火の中に捨て去ること。使命をおびたフロドと仲間たちは、指輪をほうむるために旅立ちました。
ファンタジーの古典『指輪物語』の第一部。『ホビットの冒険』に語られた、おそろしい力をもった指輪をめぐる物語。映画化されたが、ぜひ原作に挑戦し、長大なシリーズ三部を読破するよろこびをあじわってほしい。文庫版も出ている。

 

『タイムチケット』

タイムチケット (福音館創作童話シリーズ)

著・藤江じゅん
ぼくが熱中している趣味は切符の収集だ。今いちばんほしいのは、昭和44年4月4日の切符。ある日、ぼくは「タイムチケット」をひろった。チケットの「希望年月日」の空欄に書きこむと、行きたい時間に旅行できるらしい。ぼくは「昭和44年4月4日」と書きこんでみた。すると、ドッスンとすごい衝撃があって、目をあけると、見知らぬ部屋にいた。めがねをかけた、見たことのない少年が、びっくりしてぼくを見ている。「ね、きみ。......もしかして、宇宙人?」
自分の父親の子ども時代に出会うというタイムトラベルは、けっしてスケールは大きくないが、それだけに主人公の気持ちに寄りそって楽しめて、どこか映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思い起こさせます。読書の苦手な男の子にもすすめやすい作品です。

 

『時をさまようタック』

時をさまようタック (児童図書館・文学の部屋)

著・ナタリー・バビット
87年前、タックの家族4人は、新しい土地をもとめて東へと旅をしていました。暗い森を歩いていると、ぽっかり開いた空き地が。そこには泉がわいていて、4人はその水を飲みました。ちょっと不思議な味でした。
さらに歩いて、川のそばに落ち着き、農業をはじめました。友だちもでき、10年、20年たつと、近所の人たちは奇妙なことに気づきます。タックの家族は、そこにきたときのまま年をとらないのです。
木から落ちても、ドクヘビにかまれても、傷つきもしないし、死にもしない.........。
もし不老不死になったらどんなことが起こるだろうか。そんな魅力的なテーマをとりあげ、ぐいぐいと読者をひっぱっていくミステリアスな雰囲気をもった作品です。18世紀から20世紀まで時間を行き来する物語は、読みごたえ十分です。

 

映画を観てから原作にあたるというコースも大いに有りです。むしろ映画がキッカケで冒険小説にハマったという人の方が多いのかもしれません。
何事もキッカケなんか何だっていいのです。最終的に自分が何を得られたかが大事なのだと思いますよ。

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