ほとばしる情熱やハードボイルドな作風。男に生まれたからには死ぬまでに読みたい古典作品を紹介します。
男性だけではなく、アツイ魂を持つ女性にもおすすめです。古典作品だからと倦厭せず、手にとってみてください。怒涛の展開にページをめくる手が止まりません!
鷲は舞い降りた
ジャック ヒギンズ (著) (ハヤカワ文庫NV)
イギリスで冒険小説の巨匠と呼ばれている著者のスリルあふれるアクション&ヒューマンストーリー。ヒトラーの密命を受けた落下戦部隊がイギリス首相チャーチルの誘拐作戦に挑む。
不本意ながらも困難な作戦に挑むドイツ軍人たち。イギリス田舎の閉塞感や、ドイツ軍側、英国軍側それぞれの兵士が志のもとに命をかけて取り組む姿は真柏した雰囲気に拍車をかけます。ノンフィクション小説とは思えない圧巻のラストにご期待ください。
ゴリオ爺さん
バルザック(著) (古典新訳文庫)
パリの下町にある下宿に住むラスティニャック。パリの社交界デビューを目論む貧しい青年である。その下宿を営んでいるのがゴリオ爺さん。娘たちを金持ちに嫁に出したいがため貧しい生活を送っている。貧困、野心。企みや裏切り。パリのの社交界の虚構に満ちた世界がそれぞれの立場で描かれた問題作。最後の独白のシーンは父性愛の押し付けやエゴイストについて書かれており、人間にとって何が一番大切なのか、愛とは何なのか。悲痛な叫びに胸がはりさけそうになります。生き生きとした会話文の新訳でお楽しみください。
黒檀
リシャルト・カプシチンスキ (著) (河出書房新社)
アフリカが独立した1960年代から40年間にわたり、アフリカの変容と歴史を描いたルポルタージュ。厳しい自然環境で生きるだけでも精一杯なのに、そこにおきる部族間の争いや独裁政治、他国からの侵略、飢え、絶滅していく民族たち・・・。過酷で悲惨な状態、残酷にも思える宗教観。人類のルーツであるアフリカに太古の魂を感じさせられる一冊。
保守的な自分が嫌なとき、何かに勇気づけられたいときに読むと熱いパワーが体の底から湧き出てくるかもしれません。これをきっかけに、どんどん古典小説にもチャレンジしていってくださいね!