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【3人組 おすすめ 本】登場人物は愉快な三人組。おもしろ小説まとめ。

親友というものは一対一という関係ばかりではありません。それがもう一人加わって3人組になると、いっそう強力な関係性が築かれるのです。
みなさんも小学生時代を思い出してみてください。仲良く遊ぶのも、悪いことをするときもなぜか3人組だったということが多かったのではないでしょうか。
そんなトリオの物語を3つ紹介してみます。

 

『ズッコケ三人組の卒業式』

ズッコケ三人組の卒業式 (ズッコケ文庫)

著・那須正幹
26年間も、小学6年生をしていた子どもたちがいます。ズッコケ三人組の仲間たちです。1978年に『それいけズッコケ3人組』でスタートしたこのシリーズが、2004年に卒業式で完結しました。
ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの三人組は、50冊の本で活躍しました。どろぼうを捕まえたり、宝探しをしたり、時間旅行をしたり、株式会社を作って大儲けをしたりしました。運動会もありましたし、修学旅行にも行きました。
みんながやりたいことを代表してやってくれた、26年間でした。おとうさん、おかあさんも、子どものときにきっと読んでいる本でしょう。世の中の移り変わりはたいへんなものですが、この三人は元気に卒業していきました。
子どもといっしょにもう一度読んでみると、なつかしく、話がはずむことでしょう。昔この本を読んだよという親御さんにオススメです。

 

『夏の庭TheFriends』

 

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

著・湯本香樹実
メガネの河辺に、でぶの山下、そして、このごろ急に背がのびてきて、女の子たちから「きゅうり」とよばれるようになったぼく。夏休み、ぼくたち三人組は、近所のひとりぐらしのおじいさんを見張ることにした。お葬式を体験した山下の話を聞いて、死んだ人を見たくなったから。
おじいさんは、今にも死んでしまいそうに見えたんだ。でも、おじいさんは死ぬどころか、どんどん元気になってきて、ぼくらはすっかりおじいさんのペースに巻き込まれてしまった。
「死んだ人が見たい!」どきっとする話の始まりが、思いがけないふれあいを生みだします。12歳の少年たちと、ひとり暮らしの老人の心の交流を、繊細に、そしてユーモラスに描いたストーリーです。

 

『名探偵カッレくん』

名探偵カッレくん (岩波少年文庫)

著・アストリッド・リンドグレーン
「血液!ぎもんの余地なし!」虫めがねで赤い斑点を見ると、名探偵カッレはパイプを反対側の口もとに移して、つぶやきました。そこへ息をはずませてやってきたのは、うでっぷしの強いたよりになるアンデス。ふたりが外に出ると、エーヴァ・ロッタがブランコに乗って歌っていました。カッレとアンデスは、うっとりと聞いています。
夏休みです。三人はおもしろいことを探しに、町に出かけます。カッレだけは、怪しい犯罪者がいないか、よくよく注意をしながら。
スウェーデンのいなかの町に住む三人組。そこへとつぜんあらわれた、あやしいおじさん。名探偵カッレくんの活躍で、大事件が解決します。文句なしにおもしろい少年探偵小説です。

 

友人関係というものは、もしかしたら互いに足りないものを補いあって成立するのかもしれませんね。
だからこそ、まったく違うタイプと仲が良くなるのでしょう。もしそれが3人になると、それは最強の組み合わせになるでしょうね。
そういえば昔のロボットアニメでも3つ一組というパターンが多かったのは気のせいでしょうか。

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