『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』など、今やマンガの世界でも推理モノは大盛況ですね。
子供たちのコナンの存在は憧れみたいで、頭が良くて推理が冴えてるということは見ているだけで快感を覚えるのでしょう。
そんな推理物語の幅を広げるために、小説の推理モノをご紹介しましょう。
『ムジナ探偵局1名探偵登場!』
著・富安陽子
ムジナ探偵局は、貉堂という古本屋さんの中にあります。ムジナ探偵というのは、古本屋の店主でもある嶋雄太朗のあだ名で
ムジナ探偵局は、「へんてこ横丁」とよばれる通りにあります。へんてこといえば、ムジナ探偵局にもちこまれる事件は、いつも変わっています。
今日も、夢で見た白い木箱のことを相談にきた女の人がいました。さっそく、調査開始。小学生の源太少年も手伝います。
『もしかしたら名探偵ミルキー杉山のあなたも名探偵1』
著・中川大輔
ミルキー杉山は探偵です。町の団地に、ふたりの子どもといっしょに住んでいます。ある日、ミルキー杉山が依頼されたのは、美術館の絵の盗難事件。
事件が起きた時間に目撃された4人のお客の中に、犯人がいるはずです。でも、サンタクロースに大黒さま、忍者にピエロと、4人はへんなかっこうのお客ばかりで、みんなあやしいのです。
さあ、ミルキー杉山が調べた手がかりから、犯人をさがしましょう。
事件編と解答編に分けた構成で、じっくり犯人探しをすることができます。へんてこな人びとがさりげなく描きこまれた挿絵も楽しいですよ。
ひょうひょうとして、どこかうら寂しい主人公は、子どもたちに支持され、現在16冊のシリーズはどれも人気があります。
『消えた少年のひみつ名探偵犬バディ1』
著・ドリー・ヒルスタッド・バトラー
ゴールデンレトリバーのバディは、探偵犬。もとの飼い主は、ケーラという女の子です。けれども、ケーラとその家族が行方不明になってしまい、新しい家族にもらわれてきたのです。
飼い主は、コニーという男の子。でも、ケーラのことを忘れられないバディは、ケーラを探しつづけます。
ところがそんなとき、こんどは「コニーがいなくなってしまいます。バディは、ワンワンネットワークで手がかりを集めます!
これらの作品は、マンガでは物足りなくなった層が、小説に移り変わるときにクッションの役割を果たしてくれるでしょう。
いきなり『シャーロック・ホームズ』『アガサ・クリスティ』『江戸川乱歩』にいくのは敷居が高いのでまずは文字に慣れるということから始めることをオススメします。