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【ズッコケ50巻総選挙ベスト3】児童書のエース!ズッコケ三人組を読もう。

 ロングセラーのズッコケ三人組シリーズ。元気いっぱいのハチベエ、ぽっちゃりしてのんびりやのモーちゃん、物知りだけど成績が悪いハカセの三人組が大活躍するシリーズは、子どものころ夢中になった方が多いのではないでしょうか。
 1978年に出版さた「それいけズッコケ三人組」と続編の中年になった三人の物語「ズッコケ熟年三人組」を合わせると全61作にものぼる超ロングセラーシリーズです。2018年にシリーズ誕生40周年のイベント「ズッコケ三人組」のイベントが東京渋谷で行われ、シリーズ作品の人気投票が行われました。
 今回は「ズッコケ50巻総選挙ベスト10」のトップ3を紹介いたします。1巻から読まなくても楽しめるのがズッコケシリーズの良いところ。まだ読んだことがないという方は人気の作品から読んでみてください!

 

うわさのズッコケ株式会社

 

うわさのズッコケ株式会社 (ポプラ社文庫)

 那須 正幹 (著) (ポプラ社)
 第一位は、ズッコケ三人組がお弁当会社を設立するというおはなし。当時の児童文学界で、子どもが金儲けをするということはタブーだったそうですが、倒産危機や事業立て直しなど働くこと、お金を稼ぐ大変さも描いているので、お父さんの仕事を理解できたという声や、これを読んで会社経営をするようになったという人もいらっしゃるそう。株式会社の仕組みや品質にこだわることなど、商売や経営理念についても学べることが子どもたちにも新鮮に感じられたことでしょう。大人が読んでも面白いシリーズ屈指の面白さです。

 

参上!ズッコケ忍者軍団

参上!ズッコケ忍者軍団 (ポプラ社文庫―ズッコケ文庫)

 那須 正幹 (著) (ポプラ社)
 第二位は、わんぱくな男の子の遊びがテーマのこちら。第二小学校の子どもたちは、ドラゴン部隊に対抗するために忍者軍団を結成します。今読んでみると、エアガンで撃ったり、木でたたき合いをしたり、ラーメンに下剤を入れたりと、ちょっといきすぎなところはありますが、おおらかな雰囲気の昭和時代はそんなものだったのかもしれません。あの手この手で対抗していこうと知恵を出し合う子どもたちの姿は活発そのもの。秘密基地やミリタリーごっこが好きだった大人にも読んでほしい作品です。

 

あやうしズッコケ探険隊

あやうしズッコケ探険隊 (ポプラ社文庫―ズッコケ文庫)

 那須 正幹 (著) (ポプラ社)
 第三位は、三人組が島へ遭難して漂流してしまうサバイバル物語がランクイン。さかなを釣ったり、ユリ根を取って食べたり、猛獣と遭遇したり。トラブルにみまわれながらも、協力しあって生活をしていこうとする様子にわくわくさせられます。無人島だと思っていた島ですが、実は一人のおじいさんが住んでいて・・・。最後にはホロリとさせられる余韻を残すラスト。冒険譚が好きな方、感動ものが好きな方に読んでほしい作品です。

 

 ランクインされていない作品のなかでも面白い作品がたくさんあるズッコケシリーズ。どんな風に三人組が成長したのかを知ることができるのも楽しいところ。三人組と一緒に成長した大人たちは、続編も合わせて楽しんでくださいね。今の子どもたちにも読まれ続けてほしいシリーズです。

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