紳士淑女の飲み物、ワイン。口に含んだときに広がる香り、銘柄によって異なる舌ざわりや味の繊細さ。刺激的でどこか官能的で人々を魅了します。今回は、ワイン好きの方はもちろん、ワインに興味はあるけどアルコールが飲めないという方におすすめの読むだけ…
読むだけでのどごしすっきり! 暑い日、お風呂上り、仕事が終わった解放感にひたるとき。ビールを飲みたくなるとき、ありませんか?ビール好きにはもちろん、お酒があまり得意ではない方も、その爽快感を味わえるビールに関する本を紹介いたします。気持ちが…
日本では、感情は表に出さないように躾けられます。確かに激しい感情は他者や自分も傷つけてしまう危険なもの。 殺人者はサイコパス、元気がなければ鬱病と、何でも精神病というカテゴリーで片付けられてしまいがちな現代ですが、その根底は日常の何気ない事…
風船に乗って空を飛びたいー子どもの頃、誰もが夢見たことがあるのではないでしょうか。飛行機ではなく、気球で風を感じて、鳥たちと一緒に空を飛んで旅してみたい。そんな夢を叶えてくれる気球の魅力を感じる本を紹介いたします。 気球に乗って五週間 気球…
首都・東京。近代的でクールなイメージの都市ですが、小説では大衆のなかの孤独を描いた作品が多いように感じます。洗練された緊張感とでもいいましょうか。そこには常に張り詰めた空気があり、人間が都市に動かされているような錯覚さえ覚えてしまいます。…
鉄道、列車。何かからの旅立ち。人生の岐路に立つ方へ、鉄道ファンの方におすすめの小説を紹介いたします。毎日の通勤電車のなかで物語の中に入り込んでみるのも良いかもしれません。刻一刻と変わる景色、規則的な振動の音。あっという間に異世界へ旅立つこ…
大阪の街はとにかくエネルギッシュ。おいしい食べ物、漫才、人情味あふれる人物像。そんな大阪のパワフルな姿が描かれた小説を紹介いたします。カッコ悪くてもいいじゃないか、と笑いとばしてくれるような人恋しいときに読むと元気がでる小説です。 「花のれ…
誰かを「待つ」、何かを「待つ」。その先に何かの期待があるからこそ、人は待つことができるのかもしれません。携帯電話の普及によって、リアルタイムに連絡がとれるようになり、お店や電車がくること、知人からの返信を待つ間にイライラする方も多いと思い…
結婚したくはないけれど、なんだか放っておけないダメンズたち。ニートやひきこもりといった自己愛的なものじゃなく、その生き方自体が不器用でついつい助けてあげたくなる人間味、泥臭さ。そんな魅力ある人物が登場する小説を紹介いたします。 「夫婦善哉」…
どこまでも真っ白で汚れのない雪。ふわふわと降り積もるやわらかな雪。しんしんと冷えた空気の中で目の前に広がる雪景色。春がくると溶ける儚さ。私たち日本人にとって、雪は文学的な印象があります。今回は雪がテーマの本をご紹介いたします。 「雪国」 【A…
知らない人の前で裸になること、身も心もきれいさっぱり洗い流すこと。日本ならではの文化、銭湯。現在、昔ながらの銭湯は少なくなってきて、おしゃれなスーパー銭湯や温泉施設が多いですが、銭湯ならではの親しみやすさや体がほぐれていく感覚は健在です。…
日本人が昔から親しんできた花といえばスミレ。道ばたでも力強く、可憐で小さな花を咲かせる姿、短命なところが子どもからから大人の女性へと成長していく一瞬の不安定で繊細なきらめきを放つ「少女期の象徴」として文学では扱われることが多いです。今回は…
カフェではなく喫茶店。レトロな響き。老舗のマスター、おいしいコーヒー。顔見知り程度でお互いのことはよく知らないのに、毎日通いたくなる心安らぐ場所。そんないきつけの喫茶店があれば毎日が楽しいですよね。機械で入れたコーヒーよりも、一杯ずつ手で…
誰でも「初めて」の経験は心に残るもの。初めてだからこそ、上手くいかなくて、ほろ苦い経験をしたり、今が不満じゃないけれど、あの頃の不器用さを愛おしく思い出したり、幼かったころの情熱を思い出したり。読書を通じてあの頃の甘酸っぱい思い出にひたる…
生まれながら醜く生まれたがために抱える孤独、苦悩。文学における醜い男はとても繊細で、歪みを持たず、切実に人間の本質を映し出します。リアルではイケメンが好きというあなたも、心の美しさに触れてほしい3冊を紹介いたします。 「人間椅子」 人間椅子 …