恋をしているとき、人からどうおもわれているのか知りたいとき、自分がどういう心の状態なのか知りたいとき。
心理学は人間の精神という見えないものを見るために役立つひとつの方法かもしれません。今回は、複雑な人間関係でストレスがたまっている方、人間の心理に興味がある方におすすめの心理学の本を紹介いたします。奥深い精神の世界を堪能してください。
心理学大図鑑
キャサリン・コーリン(著) (三省堂)
学問として心理学に興味を持った方におすすめの図鑑。年代じゃジャンル別、年表や心理学者などコンパクトに浅く広く掲載されています。自己啓発書を読んでいて、理解しきれなかったところを調べるのにも役立つ辞書のような構成です。
イラストを見ながら楽しく学べるので、心理学の勉強をしたいという高校生や一般教養で心理学を学んでいる大学生にもおすすめです。
心理学でわかる ひとの性格・感情辞典
渋谷 昌三(監修) (朝日新聞出版)
人間の性格や感情を楽しい、威張る、あせりなどの272種類の言葉で読み解くことができる事典のような本。
他人に振り回されず、苦手な人への対処方法や人の気持ちに気づく方法などの実践方法についても触れられています。
膨大なボリュームで手元においてパラパラめくり、自分や他人のことを考えるのも面白いかもしれません。なんとなく、こういう人間なんだなと思うと人づきあいがスムーズになりますよ。
自分の感情も自分では正確に理解するのは難しいもの。
ましてや他人の心理なんて読み取ることもできませんが、プロがどういう視点でみているのかを知るのも楽しいものです。
他人の気持ちを汲み取るのが苦手な方も想像力をつけるためにおすすめの本です。
FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学
ジョー ナヴァロ(著) (河出書房新社)
人間ウソ発見器との異名をもつ元FBI捜査官によるノンバーバル・コミュニケーションの本。
人間はことばや表情で取り繕うことができるが、ふとした何気ないしぐさでウソをついたり相手を操ることが可能とのこと。相手に対する足の向き方は目や口ほどにものをいうそうです。
また、これらのしぐさだけでは割り切れないということについても警告しており、人の心理としぐさの複雑さについての考察も興味深く読めます。人間観察の一部としてしぐさの心理学を知ると、あの人の心も読めるかも?