こども心にかえりたいとき、ふと不安な気持ちになったとき。思わずぎゅっと抱きしめたくなるような優しくて可愛らしい絵本を集めました。柔らかなイラスト、繊細な文章。
そこに広がる世界は大人になったいまでも、ずっと心のなかにある幼いころの記憶たち。そんな一瞬一瞬が愛おしくなるような絵本です。シンプルだからこそダイレクトに心に響く絵本を集めました。大人の方はもちろん、大切なお子さまへのプレゼントにもおすすめです。
ほしをさがしに (「創作絵本グランプリ」シリーズ)
しもかわら ゆみ(著)（講談社）
冬のある日、ねずみは雪の上に不思議な足跡を見つけます。流れ星だと思ったねずみは星を見つけて願いを叶えてもらおうと足跡を追いかけます。次々にお星さま探しに参加する動物たち。毛の一本一本まで繊細に描かれたイラストは生き物の柔らかさが手に取るようにわかる本。リアルなイラストなのにファンタジー溢れる世界観に浸ることができる絵本です。動物好きのお子さまにもおすすめです。
ぽつぽつぽつ だいじょうぶ? (講談社の創作絵本)
しもかわら ゆみ(著) （講談社）
雨が降る日、動物たちは何をしているのでしょうか。いろんな種類の動物たちがオリジナルの傘をぎゅっと握りしめてこちらを眺めている様子は表情豊かで可愛らしく、ほのぼのしてしまいます。雨の音、ジャンプする様子。雨の音と生命の息遣いが聞こえてくるような美しい絵本です。雨の日のお楽しみ、雨上がりの楽しさも伝わってきます。
ひとりぼっちのくうくう (えほんひろば)
杉田 比呂美(著) (小峰書店)
ぬいぐるみのくま、くうくうは女の子のともちゃんといつも一緒。ある日、ともちゃんが遊びに夢中になってしまい、くうくうは草原に置き去りにされてしまいます。ひとりぼっちの悲しさ、切なさが痛いくらい胸にせまってくる絵本。うるうるとしたくうくうの瞳が可愛らしく、おともだちを大切にしたいと思える一冊です。
毎日時間に追われて純粋な気持ちを心の奥底に隠してしまっているとき。とてもストレスがかかっているとき。その気持ちをほぐすには絵本が一番効きます。頭を空っぽにしてあるがままを感じ取れるということは、とても大切なこと。初心に還りたいというときにもおすすめの絵本です。
