幼稚園や小学校での一大行事といえば運動会。
授業が休みということもあり、クラスで一致団結して汗を流すのは楽しいものです。運動が苦手なお子さまには憂鬱かもしれませんが、あとになってみると良い思い出になっているもの。勉強だけではなく、心の豊かさを育てるためにも運動は必要です。
わくわくする運動会の季節に、ちょっぴり風変りな運動会の絵本を集めました。運動会よりもお弁当が楽しみという内向的なお子さまにも是非読み聞かせして運動会の楽しさを伝えてあげてくださいね。
やまんばあさんの大運動会
富安 陽子(著) (理論社)
296歳のやまんばあさんはオリンピック選手よりも元気いっぱい。力持ちで、プロレスラーにも勝ってしまうほど。そんなやまんばあさんが運動会に現れて、パン食い競争や玉入れ、綱引きにとんでもない力をみせつけます。子どもたちに大ウケのやまんばあさんシリーズのなかでもいちだんとパワフルな一冊。人間界のことがよく分からず、勘違いを繰り返すやまんばあさんと周囲の人々の温かい交流につながっていくシーンに気持ちが明るくなれる絵本です。
だいぶつさまのうんどうかい
苅田 澄子(著) (アリス館)
いろんな姿の仏様が大活躍するうんどうかいのお話。手がたくさんある千手観音さまは玉入れで大活躍し、仁王様が準備体操をしたり。それぞれの特徴を生かして競技に取り組んでいきます。
弥勒菩薩のジャージ姿を見れるのはこの絵本だけ。イラストレーターの中川学さんは僧侶だそうです。京都に旅行に行く予定がある方、大仏好きの方、仏教系の幼稚園に通われているお子さまにおすすめの絵本。カラフルでユーモアあふれるインパクトのある一冊です。
うんどうかいがなんだ!
きむら ゆういち(著) (新日本出版社)
かけっこが苦手なコブタのブブタンは運動会がだいっきらい。ビリになりたくないからさぼってしまおうかと考えていたときに、ぜったいに休んじゃダメという声が聞こえました。運動が苦手なお子さま、苦手なことに取り組みたくないお子さまにおすすめの絵本。つまずいたからこそ努力したり、ともだちと協力しあったり、バカにされてもめげなかったり。いろんな動物たちがでてきて楽しい絵本です。悔しい思いが成長を助けてくれるとエールをもらえます。
子どもたちだけではなく、先生や父兄が参加する競技も盛り上がるもの。ケガにはじゅうぶん気をつけて年に一度の運動会を楽しんでくださいね。