運動が大好き、ファンタジーが大好きなお子さまにおすすめ
シルク・ド・ソレイユのような現代的サーカスから、町まわりのサーカス。子どもから大人まで楽しませてくれ、言語を超えた総合芸術です。
出演者たちの磨かれた技、異国情緒あふれる舞台装置、高らかな音楽にドキドキさせられ、いつも夢中になってしまいます。
そんなサーカスの魅力がぎっしりつまった絵本を紹介いたします。
運動が大好き、ファンタジーが大好きなお子さまにおすすめです。
チェブラーシカ サーカスが やってきた!
チェブラーシカ サーカスが やってきた! (おひさまのほん)
やまち かずひろ (著) (小学館)
おさるさんのような大きな耳を持った不思議な生き物、チェブラーシカ。オレンジの箱に入ってロシアにやってきとチェブラーシカはワニのゲーナと仲良しです。
ある日町を散歩していると、サーカスがやってくることを知って…。
映画になった作品が絵本として帰ってきました。サーカスの入団試験を受けようと一生懸命練習する姿や、マーシャという女の子との出会いと別れが描かれています。
グラフィックのイラストがとても可愛らしく、町から町へと渡り歩くサーカス団の旅暮らしも想像させられます。
友情物語としても胸がきゅんとなるストーリーです。絵を眺めているだけでストーリーが追えるので、まだ字が読めないお子さまにもおすすめです。
ピエロさんについていくと
金岡 雅文 (著) (日本地域社会研究所)
いじめが怖くて学校に行きたくない僕はピエロさんと出会います。
ピエロさんが持っている不思議な箱を見せてもらうと、中には何者にでもなれる着ぐるみがたくさん入っていました。
いじめっこに負けないように強くて怖いライオンになったりと着ぐるみを脱いだり着たりを繰り返しますが…。
人間に必要な能力は何なのかを教えてくれる絵本。ピエロさんの無表情のような、笑っているような、泣いているような不思議な表情が子どもの不安や戸惑いから守ってくれます。
変身ものが好きなお子さまにもおすすめです。
おばけサーカス
佐野 洋子 (著) (講談社)
ひとしれぬ夜、広場にやってきたのはおばけのサーカス団!あっという間にテントが立ち、中ではおばけの家族が人間になる練習をしています。
お父さんのムチがピシリ!と鳴るたびに繰り広げられる見事な技の数々。ときには情熱的に、ときにはロマンティックに。
淡い色彩で描かれた美しい絵本。登場する赤ちゃんおばけがとても可愛らしく、思わずページを触ってしまいそうになります。
30年ぶりの復刊なので、この機会を逃さず手に入れてくださいね。
人の力を超えた美しいパフォーマンスを見ると、まるで人間じゃないような不思議な気持ちになってくるサーカス。
そんな魅力を存分に味わえ、勇気を与えてくれる絵本です。