実際に野生の熊に大自然の中で会えば、かわいいなんて言ってる場合じゃなくて、一目散に逃げるが死んだふりをしなければなりません。
だけど物語に出てくるクマってなんで魅力的に描かれているんでしょうね。
そんな可愛いクマの中でも愛すべき性格を持ったクマたちを紹介します。
こぐまが活躍する物語は「こぐまちゃん」、「くまのプーさん」だけじゃありません。
『くまの子ウーフ』
著・神沢利子
ウーフはくまの子です。おとうさん、おかあさんといっしょに、森にすんでいます。キツネのツネタやうさぎのミミとおともだちです。ウーフは、いろいろなことを考えます。魚にはなぜ舌がないんだろう?ぼくはなんでできているんだろう?
ウーフがかんがえることは、ちよっぴりかわっています。こたえがわかるときもありますし、いくらかんがえてもわからないときもあります。あなたもいっしょにかんがえてみてください。ウーフの本は、『くまの子ウーフ』『こんにちはウーフ』『ウーフとツネタとミミちゃんと」の3冊の短編集があります。
ほかに1話1話を独立させた絵本があります。どれも井上洋介氏の絵で、ウーフの姿は彼以外に考えられないほどぴったりハマってます。
『くまのテディ・ロビンソン』
著・ジョーン・G・ロビンソン
テディ・ロビンソンは、デボラという小さな女の子がたいせつにしている、くまのぬいぐるみです。テディ・ロビンソンは、毛はうす茶いろ、目もやさしい茶いろをしていました。
病院に入院するときも、おまつりで回転木馬にのるときも、テディ・ロビンソンとデボラはいっしょです。けれど、テディ・ロビンソンがまいごになったときには、ふたりははなればなれになってしまいました。
でも、だいじょうぶ。デボラがちゃんとむかえにきてくれましたよ。
女の子とクマのぬいぐるみの日々の暮らしを描いた、かわいい作品です。続編に『テディ・ロビンソンまほうをつかう」があります。
『くまのパディントン』
著・マイケル・ボンド
くまのパディントンの小さな体は、好奇心でいっぱい。なんにでもはなをつっこむので、自分では気づかないうちに、あちこちでさわぎをおこしてしまいます。
たとえば、おふろのお湯をあふれさせておぼれそうになったり、緊急ボタンをおして、駅のエスカレーターを止めてしまったり。おしばいを見にいけば、むちゅうになって本当のことと思いこみ、かわいそうな娘さんを助けようとします。
パディントンがまきおこすごたごたに、笑いがとまりません。
パディントンが活躍するシリーズは、全部で10冊あります。どれもゆかいなエピソードが満載で、シリーズを続けて読みたくなる名作ですよ、表情豊かな挿絵も楽しいです。
読んでるうちに感情移入してしまって、いつの間にか自分がクマになっていることに気付くでしょう。
ドキドキしたり、頑張れと応援したり。小学生低学年の子におすすめで、この年代にそういう体験をしておくと情操教育にもいいですよ。