和菓子が苦手というお子様が増えてきていると聞きました。四季を表現した美しい見た目、ほんのりとした優しい甘さ。ひとつひとつ職人さんが作ってくれる日本の芸術ともいえる和菓子。
そんな和菓子に親しんでもらうために和菓子を題材にした絵本を紹介いたします。
洋菓子の華やかさとはまた違う繊細で奥ゆかしい和菓子の世界に触れてください。和菓子が苦手というお子様はもちろん、和菓子が大好きというお子様にもおすすめです。
和菓子の絵本―和菓子っておいしい!
平野 恵理子(著) (あすなろ書房)
まんじゅう、せんべい、だんごやあんこ菓子。季節の和菓子や都道府県別の銘菓、和菓子の歴史や作り方、使用道具まで簡潔にまとめられています。
イラストが本物の和菓子のようにとてもきれいで、職人さんの手業など優しい雰囲気で語られています。お子様から茶道をたしなまれている方まで幅広く楽しんでいただける絵本です。
よるのわがしやさん
青山 友美(イラスト) 穂高 順也(著) (文溪堂)
昔から愛されていた和菓子やさんに並ぶお菓子たちが、新しくできた洋菓子屋さんに偵察にいく一夜の冒険を描いた絵本。だいふくもち、ぼたもち、かしわもち、さくらもち、くさもちが登場。
忍者ごっこのようなスリルもあり、戦隊ヒーローのような和菓子たちがとても可愛らしくたくましい。男の子向きの絵本です。
よもぎだんご(かがくのとも傑作集 わくわく・にんげん)
さとう わきこ(著, イラスト) (福音館書店)
おてんばでチャーミングなばばばあちゃんが登場するシリーズ絵本。この絵本を片手によもぎだんごを作った人は多いのではないでしょうか。春の野草を摘み、ばばばあちゃんの家でみんなでつくったよもぎだんご。春の味が口のなかにいっぱい広がります。
よもぎのほかにも、つくしやのびる、春の草花の料理方法や使い方も紹介されています。この絵本を片手に「春探し」に出かけたくなる自然と和菓子の魅力がたっぷりの絵本です。
和菓子は眺めているだけでも心が和むもの。この絵本が気に入ったら、和菓子屋さんやお茶席に連れて行ってあげるとお子様も喜ぶかもしれません。