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【児童書 ファンタジー おすすめ】大人にもオススメ!幻想小説6選【厳選】

今回、私はファンタジー小説をオススメしたいと思います。
ファンタジー小説は子供のものと思っている成人諸君も多いと私は感じています。
実は、とってもハードな内容が多いジャンルなんです。
児童書に指定されているはず本が、驚くほどシリアスな内容であったりびっくりします。
ファンタジーとは、可愛く美しい幻想ではなく、人生における試練や苦悩の仮定なのではないかと思うほど・・・。
苦しみの中で主人公たちが問題を乗り越えていこうとする様は、設定がファンタジーではあってもその痛みや悲しみはリアルに生きる我々と同じ、もしくはより悲惨なものとして読者に訴えかけて来ます。
考えさせらるものがあるし、悲しみに共感することで得られる癒しもあります。
ファンタジー小説は現代に疲れ切った社会人、またこれから社会に出て行く大学生にこそ読んでほしいと私は思います。


「ダレン・シャンシリーズ」

ダレン・シャン1 奇怪なサーカス

そもそも、私はファンタジーというジャンルに特別な思いがあります。
昔の私は全く本の読めない子供でした。みんなが大好きだった子供が活躍するミステリーの児童書などを大人に渡されても面白いと思って読めず、感想文のために読むか・・・、という低いモチベーションでした。
そんな時分に出会ったのがこの本です。
これを読んでからすっかり本の虫になってしまったくらい、とてつもない衝撃でした。

この本はシリーズなのですが、最初の一冊で普通の少年の主人公はおどろおどろしいバケモノたちと出会い、瀕死の友人を救うためにその中の一人のバンパイアと取引をして、家族と離別します。このように最初の一冊の終わりが少しもハッピーではないんです。この時の唯一の救いは友人を救えたということでしょうか。
その後の巻では、交渉によってバンパイアになったものの、血を飲むことができず餓えたり、不老によって味わう社会的な孤独、闘争による親しい人との死別などに苛まれます。

ストーリーの最後も完全なハッピーエンドではないかもしれません。主人公は初めに友人を救ったように、全ての人を救って終わります。
そのことにひどく感銘を受けました。
番外編では主人公とは別のバンパイアが人間の女性と恋に落ちて、その恋が終わるまでが描かれており、思い出すと性交渉を匂わせるシーンもあったので、当時これが児童書コーナーにあったのが信じられないです。

設定に面白い仕組みが隠されてるため多くのことはかけませんが、バンパイアやフリークサーカス、モンスター、ホラーなどに興味がある人は楽しく読めるかと思います。


「黄金の王 白銀の王」

黄金の王 白銀の王 (角川文庫)

こちらはファンタジーの皮を被った骨太歴史小説と言ったところでしょうか。
表紙がアニメや漫画のイラストのようだったので、想像をいい意味で裏切ってくれました。

翠の国という架空の国が舞台で、そこでは長年二つの家系が王位を巡って血で血を洗う争いを繰り返していました。時の覇権を握る片方の王は、幽閉されたもう一人の王にその血を一つにすることを持ちかけます。二つの血筋は長きに渡り、その正統性を巡り、怒り、殺し、恨みあって来た。それでも「為すべきことを成せ」という言葉を胸に、二人は苦いものを飲み下し、耐えて耐えて、国を守ろうとします。二人とも真に”王”としてあろうとしました。それがどんな姿であろうとも。

国家とは、政治、為政者とは何か、現実に生きる我々にも考えさせられます。
人としてこんなにも静かな、山のような佇まいのあり方があるのだと、胸を打たれました。
一冊で完結していて、サクッと読めますし、社会人になる前の大学生や、社会人としてあり方に迷う人にもオススメです。


「勾玉三部作」

空色勾玉 「勾玉」シリーズ (徳間文庫)

こちらも児童書に分類されていて、実際ボーイミーツガールの恋物語とも取れます。
日本神話を下敷きにした物語で、「空色勾玉」「薄紅天女」「白鳥異伝」と三部作になっています。

「空色勾玉」では、主人公である少女は輝の一族が統べる村に暮らしていましたが、出自は闇の巫女の生まれ変わり。そんな出自から少女は輝のものに憧れる性質を受け継いでおり、大御神によって天界から地上に遣わされた輝の御子に密かな憧れを抱いていました。偶然にも御子に見出され、宮仕えをすることになりますが、息苦しい暮らし堪え兼ね、また拠り所である御子には闇の巫女の生まれ変わりとしか思われていないと知ります。宮から逃げ出そうとする少女はそのさなか、幽閉された少年と出会い、彼を外の世界へ連れ出します。

 

『影のオンブリア』

影のオンブリア (ハヤカワFT)

2003年度世界幻想文学大賞作品。ファンタジーの名手、マキリップにより書かれた、静かで壮大な物語。

大公の死と共に宮殿から追いやられるリディアは、最初は逃げるだけの存在だ。しかし次第に、都の影も知ることになります。オンブリアの都は、地上も地下も個性的で美しいです。読み進めていくにつれ、魔法の世界が染みわたってきます。リディアとともに、読者はこの魅力的な都市の地上と地下を往還することになるでしょう。私たちは、地下世界に誘われ、廃墟のような世界に魅了されていくはずです。マキリップの作品はどれもおすすめです、本作は特に世界観に引き込まれるものとなっています。

 

『人喰い鬼の探索』

人喰い鬼の探索―魔法の国ザンス〈5〉 (ハヤカワ文庫FT)

ピアズ・アンソニイ 
特に社会人におすすめの大人気シリーズ「魔法の国ザンス」の第五作。一人一つ魔法を持つ国、ザンスで様々な者たちが活躍するシリーズですが、この作品の主人公は何と人喰い鬼メリメリ。とはいえ、彼は心優しい人喰い鬼です。メリメリはかわいらしくて、憎めなくて、応援したくなるキャラクター。そしてザンス特有のファンタジー的な存在が、次々と登場してきます。もちろんシリーズを楽しむには第一作から読むことになるけれど、どれが一番「わくわくする」作品かと言えば、私の場合はこれ。強くてまっすぐな存在の彼を、誰が愛してくれるのか。読んでいるうちに、メリメリのことを応援してるあなたがいるはずです。

 

 

『炎の天使』

炎の天使 (ハヤカワ文庫FT)

ナンシー・スブリンガー
大学生におすすめの作品。神に反逆した堕天使の話……と聞くと、いくらでもありそうです。でも、この物語の舞台はロサンジェルスで、主人公ヴァロスが目指すのはロックシンガー。正直、なんで? と最初は戸惑うことでしょう。ただ、彼はとても魅力的で、まっすぐで、そう望むならしょうがない! という気持ちにもさせられます。彼にとっての誤算は、天使の翼があるままだったこと。ロックスターとしてはかっこいいかもしれないけれど、一人の人間としてはやはり怪しいわけです。人間として愛されても、それがもとで争いも生まれてしまうこともあります。天使の目を通して、「人間って何だろう」というところまで考えさせてくれる作品です。

 

 

 

さいごに

もちろん児童書であることには違いないのですが、私がオススメしたいポイントはそのファンタジーとしての世界観の面白さです。
海外のファンタジー小説とは違い、日本独自の宗教観や、歴史観がベースになっており、それに触れること自体に喜びがあります。
古代日本の神話や寓話が好きな人は世界感に浸れますし、柔らかい恋愛小説としても上質な作りになっているので、女性や、今まであんまり本なんか読まないという方にもオススメしたいです。
一冊づつ物語としては完結しているので、試し読みもしやすいかと思います。


いかがだったでしょうか?
他にもたくさんオススメしたいファンタジー小説があるのですが、止まらなくなってしまうので、ここまでにしたいと思います・・・。
これを機に少しでもファンタジー小説に興味を持っていただけたら幸いです。

 

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