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【アラフォー おすすめ 文庫】40代女性に読んで欲しい、サスペンス、ファンタジー系文庫本!

SFやファンタジー、ホラー、サスペンスものなどが好きな、40代主婦が最近購入した文庫本について、ご紹介したいと思います。
主婦ですから、けっこうレビュー等を読んで厳選して購入しております。
主婦、社会人や大学生の方にもいかがでしょうか。

 

1.「ドクター・スリープ」

ドクター・スリープ 上 (文春文庫)

 スティーヴン・キング大好きなのですが、こちらはなんと「シャイニング」の続編です。映画が有名ですが、もちろん小説版の続編となっています。
 かつてのけなげな幼い男の子、「輝き」(=シャイニング)と呼ぶ超能力を持つ男の子が、辛い災厄を乗り越えた後、どうやって生きてきたのか、というところから話は始まります。
 なんと「輝き」を全く生かしておらず転落一途の人生を送っていて、ちょっとショック。(この辺りはすぐに出てきますので、ねたばれという程ではありません)
 しかし幼い頃の自分のような、もの凄い輝きを持つ少女の存在を知り、彼女を守るために、再び走り始める、というストーリー。
 前作はホラーと思いますが(純文学的なホラーではあります)、今作はどちらかと言えばサスペンス?ちょっとSF的な色付けをされた、昨今の海外ドラマに近い設定です。上下2冊とボリュームありますが、一気読み必須でしょう。ホラー苦手な方にもおすすめです。

 

2.「ほんとうの花を見せにきた」

ほんとうの花を見せにきた (文春文庫)

 桜庭一樹の連作短編集。
 最近は、「私の男」などリアルな社会を舞台にした骨太な小説が面白かった桜庭さんですが、こちらはライトノベル的なファンタジックな読み物となっています。
 「バンブー」と呼ばれる、中国由来?の吸血鬼たちと、彼らにかくまわれ、育てられる子どものお話。
 3話入っていて、それぞれ少しずつ関連したお話になっています。
 もちろん文章で書かれているのですが、キャラクターがアニメっぽいというか、絵柄が思い浮かぶような文章です。
 転落した人間が、再び這い上がっていくというストーリーが根底にあり、ささいな日常に本当の幸せがあるということが、ライトな筆致で描かれます。
 1、2作目は思わずうるっとしてしまいます。

 

3.「悲嘆の門」

悲嘆の門(上) (新潮文庫)

 宮部みゆきの、ファンタジー系大作。上中下と文庫は3分冊になっていますので、ちょっと読むのに勇気がいるかもしれません。
 始めは、「模倣犯」みたいな、社会派ミステリー的な感じでスタートするので、硬派なミステリーもよい宮部さんの、そういう系統かと思いきや、途中から思いっきりファンタジックな世界に飛んでいってしまいます。
 宮部さんはものすごいゲーマーだそうですが、これはそちら系かなと思います。
 圧倒的な文章力で、ぐいぐい読ませてくれますが、そのまま社会派ミステリーで読んでみたかったなと思いました。その位、導入部の設定が魅力的なのです。

 

以上、3作ご紹介してみました。素敵な読書の参考にしていただければ幸いです。

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