【病院選び方本】医者の本音を読む、不必要な治療を受けないようにするために。

病院を選ぶ基準について

　健康診断で再検査をすすめられたとき、ちょっとした体調不良で病院に行くとき、持病を持っているけど主治医との相性がどうも良くないと感じたとき、かかりつけ医を探しているとき。みなさんはどういう考えで病院を選びますか？

近いから、周りの評判が良いからと聞いて病院にかかっても、医師との相性も人それぞれ。医師の専門分野と自分の病気が異なっていることもあります。そもそも治療をしに病院にかかるわけですが、治療方法も数あるなかで、自分がどういう治療を選ぶのか、医師になにを求めるのかを考えておけば、よりスムーズに治療に取り組むことができると思います。健康なときだからこそ冷静に判断が下せるもの。今回は、医者のかかりかたについて自分の考えをまとめておくのにおすすめの本を紹介いたします。

医者の本音

医者の本音 (SB新書)

　中山祐次郎(著) (SBクリエイティブ)
　Yahoo!ニュースのコラムでもおなじみの著者が綴った医者の本音。お医者さんの態度はどうして冷たく感じるのか、様子をみましょうというのはどういう意味なのか。がんを告知されたときにはどう対応したら良いのかなど、医師と患者の距離を縮めてくれる一冊。一人の医師としての経験や見解ですが、診察の待ち時間の実態など思わず納得してしまうことが多い内容です。

医者に殺されない47の心得医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法

医者に殺されない47の心得必携版医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法

　近藤誠(著) （アスコム）
　医師から処方される薬の数が多くて悩んでいる方に手にとってもらいたい一冊。薬には副作用がつきもの。普段何気なく飲んでいる薬は本当に効果があるのか、必要なのか素人には分からないことを噛み砕いて説明してくれます。もちろん、主治医と同じ意見とは限らないと思いますし、この本に書かれていることを鵜呑みにするのは個体差もあるので一概には良いといいきれませんが、自分の治療内容に疑問を持つことはとても良いことです。医師に自分の治療を丸投げしないためにもご一読ください。

医者だけが知っている本当の話薬を使わない子育て&不必要な治療

　内海聡(著) （ヒカルランド）
　お子さまをお持ちの場合、予防接種の必要性やステロイドの副作用が恐いけど何が本当で何が正しくないのか分からないという方が多いと思います。病院にかからないために、食生活や生活習慣の改善にも役立つ一冊。極論ではありますが、こういう考え方もあるということを知っておくことは大切です。この本をきっかけにお子さまの治療法を考えるきっかけになると思います。

　医師も患者もお互いに遠慮して言いたいことも言えないようでは治療は上手くいかないもの。インターネットである程度の知識を得ることはできますが、やはり専門家としての意見も大切です。冷静に話し合いを重ねる努力が必要だと思います。