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読書はみんなのサプリ

【詩 名作 日本】リズム感が気持ち良い詩が読みたい人におすすめ本

読むほどに、なんだか本のペースに引きづられて止められなくなる。そんなリズム感に満ちている本があります。
詩という形態を取った文章もそうですが、詩にならって書かれた文章も、読者をひきつけてやまないものです。
そんな少し中毒性のある本をご紹介します。

 

 

『ともだちは海のにおい』

ともだちは海のにおい (きみとぼくの本)

著・工藤直子
暗い夜のどこまでも静かな海で、イルカとクジラは出会いました。さびしいくらい静かだと、イルカはだれかとお茶を飲みたくなります。クジラは、だれかとビールを飲みたくなります。体の大きさや好みはちがうふたりですが、すてきな友だちになりました。イルカは、太りすぎのクジラに、なわとびを教えます。クジラがとぶと、ズッドコド、ズッドコドと、地ひびきがします。
クジラがもう少しうまくなったら、ふたりで「おはいんなさい」をやろうと思うイルカです。
「のはらうた」シリーズで親しまれている詩人が詩と短編で描きだす、大きな海の物語です。ナンセンスな絵本を数多く創作した画家が、本書では、イルカとクジラの世界を絶妙なイラストで見せてくれます。

 

『エリザベスは本の虫』

The Library

著・サラ・スチュワート
本を読むのがどんなにすきな人でも、エリザベスにはかなわないでしょう。生まれたばかりのときにも、ゆりかごから本に手をのばしています。寄宿学校に入学したとき持っていったのは本ばかりだし、デートをするより本が好きなのです。
大人になって買い物するのも本ばかりですから、エリザベスのうちは本の山なのです。ドアも開かなくなりました。さあ、エリザベスはどうしたと思いますか?
詩のようにリズムよく、本の虫のエリザベスのようすが語られていまっす。本が大好きな子どもでもまさかここまでは......。限度をこえた本好きの日常のおもしろさ。ある部分は、身におぼえのある人もいるのではないでしょうか?

 

『マザー・グース・ベスト1』

マザー・グース・ベスト 朗読CD付き全3集箱入りセット

著・堀内誠一
マザーグースというのは、イギリスにむかしから伝わるわらべ唄です。もちろん英語で伝わってきたわけですが、日本のわらべうたと同じように、リズミカルで、詩として読んでいても自然に歌になっているものが多いのです。
最後に英語がそのまま載っています。
マザーグースはいろいろ訳が出ていますが、ここは詩人の谷川俊太郎が訳したものだけに、日本語のリズムがあって、原詩のイメージを損なわない仕上がりになっています。ぜひ、声に出して読んでほしいですね。特に「これはジャックのたてた家」は、おはなし会にもよく使われるメジャーな作品なので一度触れてみてください。

 

読書の目的というものを情報の摂取と捉えたり、勉強のために読むのだという人もいるでしょうが
本を読むという行為はそれだけではないのです。
読むという行為それ自体が快楽であり、目的なんてものを求めないほうが楽しめるのではないでしょうか。

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