いまや世はツイッターやらLINEやら即時性を売り物にしたSNSが全盛ですね。
確かに便利で、もうそれがなかった時代には戻れませんが
ここらでアナログな手段もいいものだという本をご紹介します。
『ゆかいなゆうびんやさん おとぎかいどう自転車にのって』
著・ジャネット アラン・アルバーグ
ゆうびんやさんが、自転車にのって、のこえ、山こえ、いろいろな人にてがみをはこびます。てがみをうけとったのは、3びきのくまさんや、おかしのいえにすむまじょや、おしろのなかのシンデレラ。
いったい、どんなてがみかな?だれからきたのかな?ページをめくると、ふうとうがついていて、中にほんとうのてがみがはいっています!
続編『ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス』『ゆかいなゆうびんやさんのだいぼうけん』も、同じように本の中に手紙が入っていて、遊び心が楽しめる作りになっています。
『てがみはすてきなおくりもの』
著・スギヤマカナヨ
てがみって、紙に書いて、しかくいふうとうに入れて出すものだと思っていませんか?この本を読めば、いろいろな出しかたがあることがわかって、びっくりしますよ。
外でひろってきた、じょうぶで大きめの葉っぱや、海でみつけた大きなひらたい貝がらに、油性ペンで字を書いて、切手をはれば、おくれます。小さな貝がらは、ガチャポンのケースにつめて、あて名ふだをつけておくりましょう。
たのしいアイデアがいっぱいあって、きっと、だれかにてがみを出したくなるはずです。
学校でも家庭でもすぐに実践できる、手紙のアイデアが紹介されています。郵便の決まりも書いてあって、はじめて手紙に触れる子供には参考になるでしょう。
『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』
ぼくはアフリカにすむキリンといいます (偕成社おはなしポケット)
著・岩佐めぐみ
アフリカの草原に、たいくつなキリンがいました。ある日、たいくつなペリカンがゆうびんはいたつをはじめたと知り、はじめて手紙を書きました。
こんな手紙です。「ぼくはアフリカにすむキリンといいます。ながい首でゆうめいです。きみのことをおしえてください」そしてペリカンに、地平線のむこうでさいしょにあった動物にわたしてほしい、とたのみました。
とぼけた味わいのほのぼのとした作品にぴったりの絵がついていて、本に慣れていない子どもも気軽に手にとりやすい本です。『わたしはクジラ岬にすむクジラといいます』など続編3冊があります。
SNSは確かに素早いやり取りができて魅力的なのですがデメリットとしては、早く返信しないと、という脅迫感にも似た気持ちが起きるときがあります。
そんな今だからこそ、敢えてゆっくりしたやり取りを楽しんでみるのもいいかもしれませんね。