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【封神演義 小説】「封神演義ファン」に絶対読んでほしい、おすすめ一冊

2018年現在、少年ジャンプ「封神演義」の連載で有名となった藤崎竜さんの作画で漫画も絶賛連載中の「銀河英雄伝説」。
原作の魅力を描ききったアニメ版も素晴らしい出来ですが、私はやはり、原作小説をオススメしたいと思います。

 

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

どんな話か

ジャンルとしてはスペースオペラなのですが、「民主主義国家」と「専制主義国家」のイデオロギーの衝突というテーマが作品全体の下地に敷かれていて、しかもそれ自体が非常にユニークに描かれています。
批判の余地もなく素晴らしい姿勢でもって治世をおこなう「最良」の専制主義と、大多数によって選ばれた国民の代表者が腐りきった「最悪」の民主主義との差が克明に描かれるなか、それでも民主主義国家の市民は、民主主義が素晴らしいと言えるのか、という重々しくさえある命題を描ききっています。

 

マンガとの違い

また、本作は銀河系を舞台にした宇宙戦争ものでもあります(というより、そちらが主題としてはメインではあります)が、その描き方もまたユニークです。
未来を描く戦争ものでは往々にして、「想像を絶する新兵器」だったり、「正体不明の宇宙人」のようなファンタジー要素をエンターテインメントの主軸に置きますが、この作品ではその色はほとんどナリを潜めます。
描かれるのは戦争に至るまでの政治手腕を含めた「戦略」と、戦略の結果帰結する洗浄においての「戦術」、この2つを様々な形、様々な手法で説明していきます。

 

簡単にいうと

本文に登場する最高の例を大雑把にいうと、「登山のために装備や効率の良いルートを選択する下準備が「戦略」、設定したルートを効率良く登るための手法の運用を「戦術」。
なんてわかりやすく、想像のし易い例えをする作者なんだろうと感動したことを覚えています。
私は電子書籍で本作を全巻集めましたが、こういった明快な例えや比喩が作品全体に散りばめられているので、その表現に触れたくて、移動中に何度も読み返しています。

銀河英雄伝説 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

さいごに

社会人になったあとでもこれほど楽しめた本作、大学生の頃に触れたらどうだったのだろうと、いささかもったいないと思ってしまうほど、オススメの一作です。

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