世間体を気にせず、ジプシーのように放浪する生活。伝統や定職の有無にこだわらず芸術に打ち込んだ人々、民族的要素を取り入れたボヘミアンファッション。安定や安全に興味はなく、常に移動しつづける精神。
そんな自由を謳歌する生活を味わえる本を紹介いたします。放浪に憧れても実行は難しいという方は、気分だけでも放浪してみませんか?開放感に満ち溢れた本です。
マクラメ・インテリア 結びでつくるBOHOスタイル
メルヘンアートスタジオ(編集) (グラフィック社)
ボーホースタイルとは、民族スタイルを取り入れたボヘミアンと、アーティストの街NYのソーホーを掛け合わせたインテリアスタイル。エキゾチックで自然を取り入れながらも、スタイリッシュで洗練されたオシャレでカジュアルな部屋づくりのための必須アイテムや、タペストリーやマラクメの作り方まで掲載されています。
基礎作品の作り方は動画のリンクがついているので、チャレンジする際に参考になります。なんだか故郷に帰ってきたような懐かしいにおいがするBOHOスタイル。自室だけではなく、お店やカフェづくりの参考にもなりそうです。
モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには
本田 直之, 四角 大輔 (著) (ライツ社)
仕事のため生きるのではなく、好きなことを中心に生きていく自由なライフスタイルを提案した本。場所や時間、会社に縛られない働き方とは何か。
「働き方革命」が提案され、女性の社会進出も多くなり、男性も育休をとることを推奨しながらも、なかなかそう自由にはいかない社会の実態。身の丈にあった生活で、人生をデザインしていこうという考え方で、テクノロジーの進歩が旅をするような自由な生活を可能にしてくれるとのこと。
現実的には一部の人たちだけが可能と思われる働き方ですが、こういう働き方ができたら人生の充実感ははるかに上昇するだろうと思います。
オン・ザ・ロード
ジャック・ケルアック(著) (河出文庫)
ここから、社会から、常識から飛び出て激しく本能の思うがままに生きたい。そう思わせてくれる旅小説。自由を求めて広大なアメリカ大陸を横断する物語。保守的な50年代から解放がテーマの60年代、そしてヒッピースタイルにも影響を及ばせた不滅の青春小説です。
「路上」として翻訳されてきましたが、半世紀ぶりの新訳は言語が生き生きとしてみずみずしく、自ら立ち上がる情熱を与えてくれる文章です。放浪と祝祭の日々をご堪能ください。
伝統や常識は、日本社会で重視される「協調性」とは正反対のもの。ストレスがたまったときに自分を解放する手段の一つとしてボヘミアンスタイルを取り入れてみてください。