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読書はみんなのサプリ

【だらだら 読書】だらだらしたい人におすすめ本。怠情な人へ、ナマケモノの美学本。

 夢や目標に向かって毎日頑張ろう!とか、世間はこうあるべき、日々成長!なんて言葉に嫌気がさしてしまうあなたへ。毎日楽しく気負わず、ぐぅたらしていたい。それでいいじゃないかと、背中を押してくれる本たちですが、ここまで怠惰を極めるのも難しいと頭を抱えさせられる本でもあります。是非、おうちのソファーやベッドで寝そべって、ダラダラとページをめくってください。

 

聖なる怠け者の冒険

聖なる怠け者の冒険 (朝日文庫)

 森見 登美彦(著) (朝日文庫) 
 人気作家による現代版四畳半小説。社会人二年目の小和田君。平和を愛し、何もしない、動かないことをモットーに生きている。そんな平和な京都での生活に突然現れた正義の怪人ぽんぽこ仮面。怠惰な主人公があれよあれよという間に巻き込まれていくどたばた冒険談。痛快でゆるゆるした世界観がクセになります。

 

なまけものになりたい

なまけものになりたい (河出文庫)

 水木 しげる(著) (河出文庫) 
 元祖なまけもの、水木妖怪大先生によるエッセイ。戦争中、片手しかないにも関わらず、どんなときでも自分の好奇心のおもむくままに正直に生きた大先生。時代に流されないホンモノの姿に尊敬の念すら覚えます。苦労されたからこそのタイトル。元気に今日もなまけものになりましょう!

 

怠惰の美徳

怠惰の美徳 (中公文庫)

 梅崎 春生(著) (中公文庫) 
 直木賞受賞式の会見で、あまりに面倒なので「小説の書き方を忘れてしまった」と答えた偉人。戦後の拝金主義やベビーブームに背を向けた脱力エッセイ集。戦後の人の心の退廃を倦怠やユーモアを交えて描いているものもあり、その視点は柔らかく自由に海を漂うおおらかさ。怠惰者だからこそ見えてくる視点の広さが伺える一冊です。

 

 何事も極めればすごいものが見えてくるかも?自分に正直にとことん怠惰を極めた先に見えてくるものは一体なんでしょうか?そもそも無駄な時間を嫌う人は読書をすることはないはず。世間の人が無駄と感じているもののなかにこそ、美しい何かが転がっているのかもしれません。

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