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【逃げたい 心理 おすすめ本】「逃げちゃダメだ」と諭してくれる生き方の本

 普段、生活していると面倒臭いなって思うことはたくさんあります。
でも、そうはいっても結局やるのは、それをしなかった場合に大変なことになるのが分かっているからでしょう。
そんな、原因と結果の法則ともいうべきものを平易に、しかしあるときは深く教えてくれる小中学生にオススメの本をご紹介します。

 

『君たちはどう生きるか』

【Amazon.co.jp限定】漫画 君たちはどう生きるか(Special Note付き)

著・吉野源三郎
15歳の潤一のあだ名は、コペル君です。ある日、銀座のデパートの屋上から、はるか下の通りをながめたときのことです。そこには小さな分子のような数えきれないほどの人間がいて、たえまなく動いていました。小さな分子がつくっている広い世界。広い世界の中の、小さな小さな自分。
「あたりまえのようなことですが、これは、潤一君にとって、コペルニクスが地動説をとなえたような大転換でした。そのときはじめて、自分と世界との関係を思い、自分とはなにかを考えはじめたのです。
1937年、言論・出版の自由に制限がくわえられた時代に、少年少女にこそヒューマニズムの精神を伝えようと企画された「日本小国民文庫」の1冊として刊行された本です。最近では映画化もされたので馴染みの人が多いでしょう。

 

『おさらをあらわなかったおじさん』

 

おさらをあらわなかったおじさん (岩波の子どもの本)

著・フィリス・クラジラフスキー
軒はずれの小さないえに、男の人がすんでいました。料理が大好きで、おいしいものが作れました。ある晩、いつもよりずっとお腹を空かして、帰ってきました。そこで、たくさんごはんをつくり、おいしくいただきました。
食べ終わったときは、とてもくたびれて、椅子に座りこんだきり、なにもしたくありません。お皿は、流しに放っておきました。つぎの晩も同じことに。こんなことを続けているとどうなるか、わかりますよね。
子どもたちは、なまけ者のおじさんに眉をひそめたり共感したりさまざまだが、どんどんエスカレートする状況には、皆固唾をのみます。起承転結がきいた短いドラマで、緑と赤の2色だけを使った、デザイン的な絵もユーモラスで楽しいです。

 

『おそうじをおぼえたがらないリスのゲルランゲ』

おそうじを おぼえたがらないリスのゲルランゲ (世界傑作童話シリーズ)

著・ジャンヌ・ロッシュ=マゾン
誰にでも、嫌いなことってあるよね。おばあさんリスといっしょに木の上に住んでいる11ぴきの子リスのうち、末っ子のゲルランゲは、お掃除が嫌いでした。いくら言ってもお掃除を覚えようとしないので、おばあさんはとうとう怒って、それなら出ていきなさい、と言いました。
ゲルランゲは、ふろしき包みを担ぎ、振り向きもせずに出ていきました。ところが、途中で枝を踏み外し、すとん!と落ちたのは、なんとオオカミのせなかの上でした!

 

意地のはりかたがハンパじゃないので、読者もスカッとするお話でしょう。読みやすい文章にユーモラスな挿絵がたっぷり入っており、繰り返し読みたくなる1冊です。

誰でも面倒臭いことは嫌なものです。できればそういうことから避けて面白おかしく日々を過ごしたいけど
そんなことを願っていても幸せというものはやってこないのではないでしょうか。

 

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