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【サバイバル 女子 小説】サバイバル物語は男だけじゃない。おすすめ本まとめ。

無人島に漂着するサバイバル物語で有名なのは『ロビンソン・クルーソー』でしょう。
彼があまりにも有名なので無人島サバイバル=ヒゲボウボウの男というイメージが定着していますが
なにもサバイバルは男だけの特許じゃありません。
そんな変わり種の物語と有名な物語を読み比べてみるのもおもしろいでしょう。

 

『青いイルカの島』

青いイルカの島 (理論社名作の森)

著・スコット・オデル
これは、今から170年以上前に本当に起こったできごとをもとにした物語です。アメリカ西海岸に近い海に「青いイルカの島」と呼ばれる小さな島がありました。ある日、ラッコをねらうロシア人がきて、昔からこの島に住む人びとが船で逃げ出したとき、12歳の少女だけが取り残されてしまいます。
少女は、それから18年ものあいだ、無人島になったこの島で、たったひとりで生きていかなければなりませんでした。
1966年刊の復刊。無人島のサバイバル物語はいろいろありますが、主人公が女の子というのはめずらしいですね。

 

『ザンジバルの贈り物』  

ザンジバルの贈り物

マイケル・モーパーゴ
ローラ・ペリマンが100歳でこの世を去ったあとに、1冊の日記帳が残りました。そこには、20世紀のはじめにイギリス南西の小さな島で育った少女の毎日がしるされていました。
女は船に乗れない時代に、乗ることに憧れた14歳のローラ。アメリカへ行くといって家を飛び出したきり、帰ってこないふたごのきょうだいのビリー。ザンジバル号という難破船が島についた、忘れられない日のこと......。
100歳で亡くなったローラが、若いころの日記を甥に託すというかたちで、物語が紹介されます。美しい水彩の挿絵がついた、あじわい深い小品です。

 

『ロビンソン・クルーソー』

ロビンソン・クルーソー (光文社古典新訳文庫)

著・ダニエル・デフォー
船に乗って航海に出たロビンソン・クルーソーは、嵐にあい、船は難破、たったひとりで無人島にうちあげられます。運よく船が岸近くまで流されてきたので、食りょう、銃、火薬、道具など必要なものを島まで運びました。これから、自分だけの力で生きぬいていかなくてはなりません。まず、身を守る家が必要です。岩山の前の窪地に、半円に杭を打って柵をこしらえ、その中にテントを張ります。
つぎは、島の探険に取り掛かります。だれもが知っているこの物語の醍醐味は、ロビンソン・クルーソーが、何もないところから工夫して豊かな生活をつくりあげていくところにあるのでしょう。

 

ジェンダーレスが叫ばれて久しいですが、今や男女の垣根は制度上はほとんどなくなったのかもしれません。
でもかつてはどこへ行っても女人禁制だった時代が確かにあったのです。
そんな時代に活躍した女性ってほんとうにたくましいですね。

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