「みんな邪魔」
真梨幸子
イヤミス作家で有名な真梨幸子さんの作品です。私が真梨幸子さんにハマったきっかけの本なのですが、とにかく登場人物の心理描写がある意味でグロテスクなくらいリアルです。
読んでいる内に、ああ、こういう人いるなあ、という気持ちから、私もこういう風に思うことある…と、いつの間にか登場人物の全員が自分の知人で、同様に自分自身なのではないかと思えてしまうほど、リアルな負の感情を剥き出しにしているんですね。
小説の内容としては『青い瞳のジャンヌ』という少女漫画の同好会(作中では青い六人会)を舞台に、そのメンバーである中年女性たちがある事件をきっかけに正体を露わにしていく、というもの。
その正体、というのがかなりのキーポイントなのですが、これは本当に最後まで読んでいただかないと分かりません。なんてことだ!と思わず叫び、最初の1ページを開き直すこと間違いなしです。
「殺戮にいたる病」
我孫子武丸
96年の作品なので20年以上前のものなのですが、不思議と全く古臭さは感じさせない作品です。
むしろ本作品のサイコ・キラーである蒲生稔は次々と猟奇殺人を犯すのですが、その衝動、理由などはここ最近のニュース(事件)にあるような、「妙な違和感」を孕んでいて、現代的でもあります。
内容としては上記のように次々と猟奇殺人を重ね、それを追っていく作品なのですが、かなり容赦が無い内容なのでグロテスク系のホラーが苦手な方は要注意です。
しかしただグロテスクなだけ、猟奇的なだけ、ではもちろんなく、最後の最後でそんなばかな!やられた!と叫びたくなる内容です。小説だからこそ可能な工夫、是非堪能して下さい。
「イニシエーション・ラブ」
乾くるみ
2015年に映画化もされた作品です。
正直、映画化と聞いた時は驚きました。え、あの内容をどうやって映像化するの!?と。
こちらはミステリーですが、ホラー要素はほぼありません。むしろ半分程度は純粋な恋愛小説です。
合コンで出会ったマユという女性に恋した主人公が、そのままめでたく交際を続けていくのですが…。
何だ、ただのキュンとする恋愛小説じゃないか、と思っていたら、あらららら。物語は思わぬ方向へ。いつからこうなった!?と読んだページをずらずらと巻き戻すこと間違いなしです。
もし映画を観ていない場合は、本を読んだ後に必ず、どうやって映像化するんだ、と気になるはずですよ!
大学生、社会人の方にオススメです。
映画の方も前田敦子さんの演技が素晴らしいです。
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