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【衝撃を受けた 本 おすすめ】タイトルにインパクトあり!おすすめの現代小説三選

雑誌の広告や新聞の書評、書店の棚…さまざまな場所でパッと目に飛び込んできて、そのインパクトのあるタイトルをすぐに覚えてしまう…、そんな本に心当たりはありませんか?
その中でも私がおすすめしたいのは、独創的で強烈なインパクトで記憶に残るタイトルの現代小説です。どの本もタイトルで大きな話題を呼んだだけでなく、内容の面白さでもたくさんの人々に支持されている小説ばかりで、おすすめです。

 

きみの膵臓を食べたい

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

一冊目は「きみの膵臓を食べたい」(住野よる著)。

パッと人目を惹きつけるこのタイトルが、記憶に残らない人はなかなかいないのではないでしょうか?著者のデビュー小説でもあるこの作品は、強烈かつ鮮烈なタイトルで瞬く間に知名度を上げベストセラーとなり、数々の賞も受賞しました。2017年には実写映画化され、2018年にはアニメ映画化も決定するなど、今はやりのメディアミックス展開によって現在もファンの数を着々と増やしています。
さてその内容は、名作小説「いちご同盟」「世界の中心で愛を叫ぶ」の系譜も受け継いだ、病弱な少女と主人公の少年の、ピュアな恋物語です。しかし、単純にそれだけでは終わらない、驚きの展開も待ち受けています!物語の途中、あなたは思わず言葉を失うかもしれません。まだ手に取っていない方にはぜひ一度読んで頂きたい、おすすめの一冊です。

 

ぼくの死体をよろしくたのむ

 

ぼくの死体をよろしくたのむ

二冊目は「ぼくの死体をよろしくたのむ」(川上弘美著)。

芥川賞作家である著者が発表した短編小説集です。このタイトル、書店や広告で見かけて思わずドキッとした方は多いのではないでしょうか?
こちらの本の中に連なる短編たちは、不穏なタイトルをそのまま具現化したような淡い輪郭でとりとめがなく、暗がりにふと点った灯のように瞬いてはまた消えていくものばかり。著者がフェイバリットに挙げている内田百閒の色彩も色濃く感じられる、内田氏の小説を好む方にもぜひおすすめしたい一冊です。

 

人のセックスを笑うな

 

人のセックスを笑うな (河出文庫)

三冊目は「人のセックスを笑うな」(山崎ナオコーラ著)。

2004年に出版されたこちらの作品は著者のデビュー作であり、著者の個性的な筆名とともに大きな話題を呼びました。著者が書店でふと思いついたとされているタイトルですが、日本における女性解放運動の先駆者・伊藤野枝の著作『村に火をつけ、白痴になれ』の中にも同じ言葉が冠せられた章が存在しており、意図的な引用ではないとしてもそのシンクロには思わず身震いしてしまいます。
さてその内容は、年上の女性にどうしようもなく惹かれてゆく、行き場のない、奥行きの深い恋情が見事に描かれています。自分の恋愛に行き詰りや息苦しさを覚えた時に読んでみるのが特におすすめです。ぜひ一度手に取ってみて下さい。

 

以上が、私がおすすめするインパクトのあるタイトルの現代小説です。タイトルもさることながら、内容の質も高い作品ばかりですので、この機会にぜひ一度お読みになってみてはいかがでしょうか。

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