ほんのむし

読書はみんなのサプリ

【かこさとし 本 代表作】かこさとしさんのおすすめ名作絵本【プロフェッショナル】

2018年5月にご逝去された絵本作家、かこさとし(加古里子)さん。御年90歳を超えられた後にもエネルギッシュに活動を続けられ、数えきれないほどの名作絵本を遺されました。

昭和生まれでも平成生まれでも、かこさんの絵本を読んで育ったという方は少なくないのではないでしょうか?今回は追悼の意を込めて、かこさんの名作絵本の中から、特におすすめの絵本を三冊ご紹介します。

 

かわ

か わ (こどものとも絵本)

一冊目は「かわ」。絵本作家でありながら工学博士・科学技術士でもあるかこさとしさん。その広く深い知識を惜しみなく『科学絵本シリーズ』に注ぎ込まれていました。

その『科学絵本シリーズ』の最初の作品として出版されたのが、こちらの絵本「かわ」です。じゃばらに折り畳まれた川の流れをどんどん広げていける特殊装丁であるこの絵本は、源流から下流へと流れ行く川のあちこちを覗けるだけでなく、川とともにある人間の暮らしまでもを繋げて覗くことができますよ。未就園児から大人まで、幅広い年齢層の誰もが同時に楽しむことができる、素晴らしい一冊です。

 

はははのはなし

 

はははのはなし (かがくのとも絵本)

二冊目は「はははのはなし」。

子供でも虫歯のメカニズムを理解できる絵本といえばこちら。1970年に発刊されてから現在まで、長く支持され続けている絵本です。かこさんがこちらの絵本を出版された当時、子供たちには虫歯があることがある意味“ふつう”だったそうです。“歯の大切さを知ってほしい、そして健やかに育ってほしい”というかこさんの願いが込められたこの絵本を読んだ後に、歯磨きを嫌がらなくなった子供は数知れないことでしょう。子供の歯磨きに悩んでいる親御さんや保育者さんたちにはマストな一冊です。一生使う“歯”の大切さを子供に伝えたい時に、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

だるまちゃんとてんぐちゃん

 

だるまちゃんとてんぐちゃん

三冊目は「だるまちゃんとてんぐちゃん」。「からすのパンやさん」シリーズと並ぶ人気ロングセラーの“だるまちゃん”シリーズ。こちらは記念すべきその第一作で、1967年に発刊されて以来今なお多くの子供たちに支持され続けています。てんぐちゃんの、自分にはない高い鼻や素敵な帽子が羨ましくてたまらないだるまちゃん。てんぐちゃんのまねっこをしようとし、それをだるまちゃんの家族が総出で応援します…。
だるまちゃんとだるまちゃんのお友達の交流を描く“だるまちゃん”シリーズ。共通して感じ取れるのは、“育った文化も背景もなにもかもが違う相手でも、お互いに理解を深めればきっと仲良くなれるよ”というシンプルなメッセージです。心を広く、平らかにして相手とコミュニケーションすることの意外な難しさを痛感する大人にこそ、もう一度手に取っていただきたい素晴らしいシリーズ絵本です。もちろん、子供たちにも何度でも読み聞かせてあげたい一冊でおすすめです。

 

以上が、私がおすすめするかこさとしさんの名作絵本のうちの三冊です。これ以外にも、まだまだ紹介しきれない名著作が数えきれないほど存在しますので、興味の出た方は片っ端からチェックしてみるのがおすすめですよ!

Copyright © ほんのむし All Rights Reserved.

Privacy Policy