抱腹絶倒間違い無し!
笑える、そして面白いのダブルで超・オススメしたい本として黒川博行先生の疫病神シリーズを紹介したいです。
シリーズは一作目から順に、
1.疫病神 2.国境 3.暗礁 4.螻蛄 5.破門 6.喧嘩 の現在6作出版されています。
どんな話か
物語は経営コンサルタントの二宮敬之と大阪のヤクザ二蝶会の桑原保彦のコンビが、お金の匂いを嗅ぎ分け、嗅ぎ分け、巻き起こす大騒動の数々です。何が面白いと言って、この二人の漫才さながらの大阪弁の掛け合いが最高なのです。
それがどんな窮地の大ピンチの場面でも、どこかとぼけていて可笑しくて、手に汗握る部分でも思わず笑えるのです。私は読みながら何度も声を出して笑ってしまいます。笑。
ここがオススメ
それぞれの話自体はヤクザがらみで、ハードボイルドとも言えるジャンルなのですが、この経営コンサルタントの二宮がずる賢いのですが、とにかく怠け者で頼りなくて、他力本願という言葉が大好きなタイプで、イケイケヤクザの桑原に振り回されながらも、自分の取り分のお金をいつも確保しようと四苦八苦するのがまた面白い。
この相方の桑原も、イケイケヤクザながら、頭をいつもフル回転させつつ経済ヤクザであり、時に男気を出し、思いっきり体を張り、本当に憎めないキャラなのです。
「国境」
私が特に好きなのは二作目の「国境」で、この作品は北朝鮮を舞台に大暴れします。そしてこの作品では、現地助っ人で登場する歯抜けのおじいさん李さんと桑原の会話も大爆笑です。笑。プラス、北朝鮮のヤクザ突撃隊の黄など、面白いキャラクターが沢山登場します。とにかく、一作目を手にとったら最後、絶対に次々に読みたくなり、一気読みし、最新作まで辿り着いてしまうと思います。
私自身は女性ですが、社会人、大学生に限らず、男性は特にお好きかもしれません。とにかく笑えるわ、面白いわ、手に汗握るストーリー展開で、エンターテインメント性も満載の傑作シリーズです。ぜひ一作目を先ず手にとっていただきたい。