これから夏休みを迎える大学生の方も、あるいはまた、わずかなバカンスを迎える社会人のみなさんにとっても、「これから夏を迎えるんだ」という響きは心躍るものがあります。
そんな中でおすすめしたい本「夏への扉」です。
「夏への扉」
このタイトルを聞いただけでわくわくしてしまう人もいるのではないでしょうか。
特徴なのはこの本の書き出し。この本の書き出しからしていきなり読者はＳＦの世界に入っていきます。「そうか、自分の認識はこの世界に入って行っていいんだ」という気持ちですっと入り込んでいくと、猫好きな主人公（この本は主人公の他に猫が大きなキャラクターなので、猫好きな方にもおすすめです）があなたを冒険の世界に連れて行ってくれるのです。
ただし、あなたはそこでいきなり世界の絶望を目の当たりにすることになります。待っているのは信じていた人からの裏切り。いつの間にかあなたは主人公となって、やるせない思いに身を引きちぎられる思いをするでしょう。
しかし、あなたには自分の持つ技術と、愛する人たちがいた。それによってあなたは救われ、絶望の世界から立ち上がっていくのです。
ここがおすすめ
本の執筆はＳＦ界の巨匠。タイトルからしててっきり「これは青春物語かな」と思って読んでみると、そうではないことがわかります。そしてあなたは、この本の中で言われている「夏への扉」がどこか、探しに行きたくなると思います。
そういった意味で、あなたの中の青春を呼び起こしてくれる本だといっても過言ではありません。だから、この本はこれからの社会人生活を控えた大学生の皆さんにぜひ読んでほしい。特に就活中の大学生の方におすすめです。そしてまた、社会人になってあなたがいろいろな困難に直面した時にも、再び開いて、そして元気を持ってほしい。そんな勇気を与えてくれる本です。
さいごに
この本はＳＦの世界が舞台なので、その中には未来の描写もあります。「こんなことできたらいいな」という機械や装置が出てくるのですが、「本当にあったらいいな」と思えてきます。未来への希望を促す、という点でもおすすめです。
同じく、ロバート A ハインラインが書いた本で「宇宙の戦士」もおすすめです。
