大学生や社会人におすすめする本として、角田光代さんの本をおすすめしたいと思います。
読んだことない方でも「八日目の蝉」は映画化して受賞も取りましたので、名前は知っている方も多いと思います。
「八日目の蝉」
数ある中でも「八日目の蝉」はおすすめ。
ある女が付き合っていた男に裏切られ、男と相手の女の間に出来た赤ちゃんを一目見たいと思って部屋に侵入します。その時に衝動的に抱っこしてそのまま逃亡して、捕まるまで育てるという壮絶な話。そ
の壮絶な話のテーマは母性とは何かというもの。
産むことが母性につながるのか、育てることで母性が育つのか、結局のところ読み手に任せます。自分なりの解釈で読むと良いと思います。
事件的な話もスリリングで面白いですが、私が好きなシーンは犯人である主人公が小豆島に辿り着いて、娘として育てる薫と過ごす宝石のようなゆったりとした時間です。自分の子供でもないのに無償の愛情で育てることが出来るのだと思いました。
小豆島の美しさも描かれていて、一度は行ってみたくなります。
びっくりすることに角田光代さんはお子さんがいらっしゃらないのです。いらっしゃらないのにここまでリアルに母親や母親の心理を書けるというのは、天才だと思いました。
「対岸の彼女」
またおすすめなのが、こちらも有名な作品ですが女の友情ものを描いた「対岸の彼女」という本です。友情の話も印象に残っているのですが、描写力に圧倒されます。
主人公が専業主婦で子供を育てるのに息苦しさを感じます。そしてそこから逃げ出すのに掃除をアルバイトを探して、子供を預けるのですが、その掃除する部屋の汚さや掃除をする過程のリアルさは絶品です。まるでその部屋の汚さが手に取るようにわかるというのか、頭の中で鮮明に残るような描写力です。
その描写力に圧倒されながらも女の友情と綺麗ごとだけではない確執を描いていて、お見事としか言いようがないです。綺麗ごとではない美しいだけの世界ではない角田さんの世界観は私は好きなのでおすすめしたいです。
「エコノミカル・パレス」
また更に角田光代さんのリアルな描写力を楽しみたい方へのおすすめの本は「エコノミカル・パレス」です。
最初に紹介した2冊の本よりも更に現実的で人間像もリアルにいるような人達です。お金に対してとても「みみっちい」ので本当によく観察してそれを文章に落とせると感心させられる本です。そして読んでいて重いテーマではないので、とても楽しいのです。角田光代さんは多作なので、色々な作品がありますがその中で有名ではない本の中でも、私はこの本をおすすめします。
大学生、社会人もスマートフォンの普及により本を読まなくなりました。本は最高のエンターテイメントだと思うので、時々は私自身も読みたいと思ってます。ネットで載っている文章よりもお金を払って読む本というのは、筆力がかなり違うと感じるはずです。
忙しい人にはオーディオブックがおすすめ
忙しい方は「本は、耳で聞く」のがおすすめです。
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