男の子と女の子、不思議と絵本の好みが分かれるのはどうしてでしょうか。ジェンダーレスなこの時代、男の子だからこれ、女の子だからこれというのはナンセンスでしょうが、今回は女の子が好みそうなメルヘンチックでふんわりとした絵本を紹介いたします。読み聞かせやプレゼント選びの参考にしてみてくださいね。
「うさぎでうれしい うさぎはうさぎ」
(講談社の創作絵本) さこ ももみ・作
巣穴から出たばかりの赤ちゃんうさぎの成長が描かれた一冊。かあさんうさぎのあとをついて、ぴょんぴょん跳ね回る姿は可愛らしいくてほのぼのします。野原でのごちそう、木陰でのお昼寝、ちょっとした冒険。そんな２匹をねらうトンビが現れて・・・。かあさんうさぎの逞しさも見どころです。ふわふわとした絵が優しい雰囲気を醸し出しています。
「ロージーのおひっこし」
(児童図書館・絵本の部屋) ジュディ ヒンドレイ・作
大きな木のうろに自分だけの部屋を作ったロージー。大好きな人形や毛布や本を抱え、誰も知らない秘密の部屋に、妖精や動物のお友達がやってきて・・・。好きなものに囲まれた自分だけの秘密の空間は大人でも憧れてしまいます。秘密基地ごっこをしたあのころにタイムスリップすることができ、何だか幸せな気分にひたれる絵本です。
「おちゃかいのおやくそく」
エイミー ダイクマン・作
子ぐまが甘いにおいに誘われてやってきたのは、人間の女の子の「お茶会ごっこ」でした。お茶会のルールを守らせようとするおしゃまな女の子とクッキー目当てでぬいぐるみのふりをする子ぐまの表情が可愛く、何度も笑いそうになりました。
「はるのワンピースをつくりに」
石井 睦美・作
はるのワンピースをつくりにミコさんのお店をたずねたさきちゃん。はるをたっぷりつめこんだワンピース、どんな色かな？と想像力がかきたたれる絵本です。オシャレに目覚めた女の子に喜ばれるでしょう。
どの絵本もやわらかいイラストで、読み聞かせをしている方も楽しめます。年齢を重ねても可愛いものが好きという気持ちは変わらないのかもしれませんね。
