芸能人のだれだれが顔が変わったとか、近所の人やクラスメイトが目をプチ整形をしたんじゃないかとか、SNSでも大きな話題となる整形のはなし。
一般人でも整形をする人が増えてきて、より身近になったこともあり、ネガティブなイメージがなくなってきました。まるでエステに行くような、メイクをするような感覚で、生まれ持った顔形を変えるというのは、人間の美へのあこがれの追求や個人の倫理観によって異なりますが、私個人的にはリスクを考えたうえでやるなら個人の自由だと思います。
ただ、施術を受けた方のなかには、後ろめたいという気持ちや触れてほしくないという気持ちがある方もいらっしゃり、発信される情報が少ないことが難点です。
今回は、整形手術を受けたい方や、身内で整形を考えている方がいらっしゃるという方におすすめの本を紹介いたします。一緒になって冷静に、後悔のないような判断をする手助けをしてくれると思います。
美容格差時代 進化する美容医療、その光と影
美容格差時代 進化する美容医療、その光と影 (ディスカヴァー携書)
大竹 奉一 (著) (ディスカヴァー・トゥエンティワン)
市場規模は4000億円を超えるというプチ整形やアンチエイジング、増毛などの美容医療。手軽に、安全に行える技術ができたというのに、医師やクリニックへの訴訟は年々増加しているそうです。
この本では、美容医療の実態について、広告にお金をかけている大手クリニックのからくりや、海外での施術についてなど幅広い美容医療知識から、本当に信用できる医師リストの付録もついており、より実践的に学ぶことができます。
美容医療とどのような付き合い方をしていけば良いのか迷っている方におすすめです。
整形した女は幸せになっているのか
北条 かや (著) (講談社)
生きるフランス人形として有名なヴァニラさんと作家の中村うさぎさんの対談もあり、整形した女性たちがどのような気持ちで生きているのか、本当に幸せになれるのかを探っていく。倫理観念や個人的価値観で一歩踏み出せないという方におすすめの本。整形という治療を通じて自分の理想像に近づいていくという姿勢は、整形なんてしないほうがいいという反対派も黙らせてしまうでしょう。
客観的に自分を見ることができるようになる本です。
プチ整形の真実
近藤 須雅子 (著) (講談社)
日本は知られざるプチ整形大国。治療総数はなんと世界第三位だそうです。しみやホクロをとったり、ヒアルロン酸やボトックスをするのもプチ整形のひとつ。
同じ施術でもクリニックによって大きな差もあること、痛みはどのくらいなのかなど良い点と悪い点それぞれ書かれている良心的な一冊です。
失敗したら何度でもやればいいというほど、人間の体は頑丈にできていないもの。きちんとリスクを知るために読んでいただきたい一冊です。
男女ともに、美しいにいいほうが決まっていますが、人間の価値をただ外見だけで判断してしまうのはもったいない気がします。加工アプリもそうですが、どんどん美容整形のニーズが膨らんでいくと、将来的に同じ顔ばかりじゃつまらないだろうなと思ったりもします。
個人の価値観を尊重するためにも、ご自身や身内の方が最終的に幸せになれる結果になるように、事前調査をしっかりなさってくださいね。