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【小中学生 本 おすすめ】思春期、友達との関係を考えるときに読みたい書籍。

 子供の頃、何をして過ごしていたか覚えていますか?決して仲良く遊んだりといった思い出ばかりではありませんね。
ときにはケンカしたり、自分にはない考え方に触れて驚いたりといったこともあったと思います。
そんな子供の頃の思い出を蘇らせてくれるような本を紹介します。

 

『ロケットにのって』

ロケットにのって (風の文学館2)

著・泉啓子
6年生の3学期、ツバサのクラスに転校生がやってきました。卒業間近の今ごろ転校生なんてとみんなが不思議がっていると、男の子がうつむいて教室に入ってきました。教壇の前までくると、いきなりパッと顔をあげました。
「レンっ」ツバサは思わず大声でさけびました。それは、おさななじみ、大親友のレンだったからです。レンは、2年前にアメリカに行ったのに、とつぜん帰ってきたのです。レンは、ピッと気をつけの姿勢をして、「萩原レン、ただいまもどりましたっ!」と言いました。
レンをめぐる事件を3人の子どもたちが、それぞれの立場から描いています。読者には3人を通して、さまざまな発見ができて楽しめるでしょう。

 

『木かげの秘密』

木かげの秘密 (ティーンズ文学館)

著・浅野竜
おとなしくて、なにをされても逆らわない中井くんは、クラスを仕切っている男子に、よくいじめられています。クラスメイトは、見ているだけ。葉月もできるだけ目立たないようにしています。教室で飼っていた金魚が病気になって、むりやり捨てに行かされた中井くん。
校庭のエノキの木の窪みに水をためて、こっそり金魚の世話をしていました。その秘密を知った葉月は、いっしょに金魚を育てることにします。もともと、ふたりはクラスの生き物係だったのですから。
自分がどう思われているかが気がかりで、周りの雰囲気に合わせてしまう。そんな現代の風潮をとりこみながら、学校の日常を描く物語です。人間関係に悩む現代の小中学生に是非読んでほしいオススメ本です。

 

『そばかすイェシ』

そばかすイェシ

著・ミリヤム・プレスラー
赤毛でそばかす、ちょっぴりなまいきで、いつも元気な女の子。それがイェシです。ちょうど、乳歯が抜けたので、前歯が1本ありません。イェシは、パパとママとアヒムの4人家族で、ドイツにすんでいます。学校には仲良しの友だちがいますが、あるとき、クラスメートのずんぐりルッツィ一の様子が変なのに気がつきました。
ルッツィーは、今日はくされているのかもしれません。イェンは、さっそく調べはじめました。
ドイツで活躍する著者は、心に傷をおうティ-ンエージャーを主人公とした作品で知られていて、本作は、そうした重い主題の作品群とは別の、ゆかいで軽快な小学校中学年向けの物語です。

 

友人、特に親友という存在は人生を送っていく中で、ある種、親よりも大きなウェートがある場合がありますね。
そんな大事な関係を現在進行系で育んでいる小中学生におすすめの本です。

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