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【民話 おすすめ】世界、外国の民話や日本の昔話の有名絵本まとめ。

幼い頃に両親や先生など大人たちから、たくさんの民話や昔話を聞かせてもらった思い出がある社会人の方もいらっしゃるのではないでしょうか。民話や昔話には、長年多くの人たちを魅了してきた魅力があります。

 

「うさぎのみみはなぜながい-メキシコ民話-」

うさぎのみみはなぜながい (日本傑作絵本シリーズ)

北川民次文・絵「うさぎのみみはなぜながい-メキシコ民話-」は、もっと大きくなりたいと願ううさぎが、神様に大きくして欲しいとお願いしに行くところからストーリーが始まります。
神様からは「虎とワニと猿を殺して、その皮を持ってくる」と言う難しい条件が出されて、うさぎは泣いてしまいます。その後のうさぎがどうなるのかは、読んでのお楽しみです。
この話には、残酷に感じられる表現も出てきます。読み聞かせの対象年齢は5歳から、自分で読むなら小学校初級向きとなっていますが、子供によっては怖いと感じるかもしれませんので、様子を見ながら読み進めていくといいでしょう。残酷な表現に恐怖を感じることよりも、うさぎの行動力をすごいと感じる子供たちが多いです。

 

「よみきかせおはなし集ベストチョイス 日本のおはなし全30話」

よみきかせおはなし集ベストチョイス・世界のおはなし (単行本)

寝る前の貴重な時間を有効活用して、もっとたくさんのお話を子供に毎晩読み聞かせしてあげたいとお考えの社会人もいらっしゃることでしょう。そんな方におすすめなのが西本鶏介著「よみきかせおはなし集ベストチョイス 日本のおはなし全30話」です。
この本には日本の昔話で有名な3人の太郎「ももたろう」「金太郎」「浦島太郎」や、「かぐやひめ」「かさじぞう」「かちかち山」などよく知られている話が収められています。また、「くらげのおつかい」や「おぶさりてぇー」など、あまりよく知られていないストーリーも含まれているのが魅力です。
30話の各話の絵は、数名の方が交互に絵を担当しているので読み進めていっても飽きることがありません。各話の最後にはそれぞれのお話について簡単な説明がついているのも魅力です。
「かぐやひめ」は少し長い14ページありますが、それ以外の話は8ページ程度で終わっているので、寝る前の読み聞かせに最適です。

 

「おおきなかぶ-ロシア民話」

おおきなかぶ―ロシア民話 (1978年) (せかいの名作ぶんこ)

日本でも多くの人たちに慕われている「おおきなかぶ-ロシア民話」は、「うんとこしょ どっこいしょ」の掛け声が部屋中に響き渡りそうな楽しい絵本です。

登場人物はロシアの民族衣装を着ていて、一つ一つの動きも丁寧に描かれリアリティーがあります。また、なかなか抜けないカブもズッシリと重く美味しそうに描かれています。
おじいさん1人では抜けないカブを、みんなで力を合わせて抜こうとするシンプルな話ですが、子供たちは何度も繰り返して行われる動作に魅力を感じます。「うんとこしょ どっこいしょ」のかけ声と絵から伝わるほのぼのとした雰囲気で、子供たちに長年大人気の絵本です。

 

「ももたろう」

ももたろう (日本傑作絵本シリーズ)

日本の昔話の中でも特に人気がある桃太郎には数多くの絵本があります。その中でもユニークな言葉遣いが楽しめて、桃太郎のたくましい姿が絵からも感じ取れる松居直文/赤羽末吉画「ももたろう」が子供への読み聞かせにはおすすめです。
おばあさんが桃を発見する場面では「ももが つんぶく かんぶく」と流れてきたり、桃太郎が桃から出てくる時に桃が割れる様子では「ももが じゃくっと われ」るなど、日頃聞いたことが無い擬音語・擬態語が楽しめます。
「一ぱいたべると 一ぱいだけ、二はいたべると 二はいだけ、三ばいたべると 三ばいだけ、おおきくなる。」場面では、絵でも桃太郎の成長していく姿がしっかりと伝わります。
鬼たちをやっつける場面でも、大きな鬼に桃太郎が勇ましく挑んでいく姿がたくましいです。鬼の大将が大きな目から涙を流して桃太郎に謝る姿に子供達は大喜びします。
最後は「めでたし めでたし。」で終わり、読み聞かせしている大人も聞いている子供もすっきりした気持ちになります。

 

民話や昔話は、ストーリーを楽しむだけではなく教訓や知恵など様々なことを学ぶことができます。教訓や知恵を子供達に押し付けるのではなく、民話や昔話で感じた素直な感想を親子で語り合うなど、親子の会話を増やすためのツールとしてもこれらの本はおすすめです。

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