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【こびと 本】小人がでてくる児童書。コロボックルシリーズが好きな方にもおすすめ。

 白雪姫の七人の小人やジブリ映画で人気になったアリエッティのように、自分の知らないところで小さな人が生活をしていると想像したらワクワクしませんか?お人形もそうですが、自分より小さなものは愛らしくうつるもの。そんな小さな人と秘密のお友達になってみたいと子どものころよく想像したものです。今回は小人が登場する児童書を紹介いたします。どうぞお楽しみください。

 

耳の中の小人

耳の中の小人

 クリスティーネ ネストリンガー(著) (さえら書房)
 6歳のアンナの耳の奥に住みついた眠たがりやの小人さん。離婚した両親のあいだで葛藤するアンナの悩みや悲しみの心に寄り添ってくれ、たまには口うるさいくらいにお説教をしてくれる心優しい小人さん。弱音を吐かないように頑張っていても疲れる心を癒してくれます。子どもならではの学校でのトラブルや大人とのいさかいに悩んでいるお子さまにもおすすめの作品。読み終わったあとには自分の耳の中にも小人さんが住んでいるかもしれません。

 

ゆめくい小人

 

ゆめくい小人 (世界の絵本)

 ミヒャエル=エンデ(著) (偕成社)
 こわいゆめを食べてくれるゆめくい小人。こわいゆめにうなされて眠れないお姫さまを助けるため王様がゆめくい小人を探すために旅にでます。ゆめくい小人を呼び出す呪文はとてもユニーク。こわいゆめをみてしまい眠れないというお子さまの読み聞かせにもおすすめです。一緒に呪文を唱えて心地よい眠りの世界へ誘ってくれるエンデらしい魔法と優しさにあふれた絵本です。

 

ノーム 不思議な小人たち 愛蔵版

ノーム 不思議な小人たち 愛蔵版

 ヴィル・ヒュイゲン(著) (グラフィック社)
 赤いとんがり帽子の不思議な小人、ノームは陽気な小人。自然と共存し、純粋な心をもっています。骨格や内臓、能力、友達、結婚、寿命、どんなおうちに住んでいるのか、ノームの生態を詳しく紹介してくれます。ポールフリート氏とヒュゲイン氏によるノーム観察記という設定で面白いのに大真面目。自分の庭にも住んでほしいと想像してしまいます。愛蔵版ならではのノームの魅力がたくさんつまった一冊。こびとづかんが好きなお子さまにもおすすめです。

 

木かげの家の小人たち

木かげの家の小人たち (福音館文庫 物語)

 いぬい とみこ(著) (福音館書店)
 東京の洋館で暮らしていた小学生のゆり。穏やかな生活を戦争が家族を引き裂いてしまいます。戦争に反対した父が投獄され、兄は兵士として険しい顔つきに。母はいつも悲しい顔をして、貧しい生活を強いられていきます。そんななか、ミルクしか飲めない小人たちの世話を引き受けたゆり。厳しい環境のなかでも、ぽっとあかりの灯るような可愛らしいファンタジー。戦争を知らない子どもたちにも読んでいただきたいお話です。

 

 人型なのにどこか現実離れしていて、小さな体を生かして楽しませてくれる小人たち。コロボックルシリーズが好きな方にもおすすめです。

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