ほんのむし

読書はみんなのサプリ

【人生 困難 本】もうダメだと思ったときに。勇気をもらえる、おすすめ書籍。

長い人生、自分の力じゃ乗り越えられないと思うような、どうしようもない困難に出会うこともあるでしょう。
そんなときでも、なんとかなるという感情を持ち続けるのは難しいですね。でもいろいろな壁を乗り越えてきた例もあるのです。

 

『大地のランナー自由へのマラソン』

大地のランナー―自由へのマラソン (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)

著・ジェイムズ・リオーダン
アフリカ共和国では「アパルトヘイト」という人種隔離政策によって、肌の色の違いで人びとが差別されていました。遠い昔の話ではありません。初めての自由な選挙でネルソン・マンデラが黒人初の大統領になったのは1994年のことです。
主人公のサムは、武器ではなく走ることで差別に立ち向かいました。両親を発砲事件で殺され、兄が投獄される中、鉱山で労働に耐えながら、走ることに自分の可能性を発見します。そして、生まれ変わった祖国の代表として、オリンピックに出場するのです。
本作の一部は、1996年アトランタ五輪の男子マラソン競技で南アフリカ共和国初の黒人オリンピック金メダリストとなったジョサイア・チュグワネ選手の体験にもとづいている実話です。

 

『リバウンド』

リバウンド (福音館の単行本)

著・E・ウォルターズ
転校前は問題を起こしたことなどなかったショーン。新しい学校は生徒が900人もいて、なにかにつけて上級生が下級生をいじめます。気が短いショーンは、やりかえさずにはいられません。得意なバスケットボールでも選手に選ばれず、くやしい思いでいっぱいです。
新学期こそはチームに入りたい。そのためには、もう問題を起こしてはいけません。ところが、休み明けの初日、いきなりつかみあいのけんかをしてしまいました。しかも、相手は車いすに乗った転校生でした!!
新しい学校で自分らしさを出せず、いらいらしている少年と、交通事故で車いすの生活を余儀なくされた転校生。バスケットボールを通じて次第に心を通わせていく二人の姿を生き生きと描く、カナダの作品です。

 

『たまごを持つように』

たまごを持つように

著・まはら三桃
中学2年の早弥は、弓道部にはいって1年3か月。もともと不器用なせいか、弓道の腕前はさっぱりあがりません。それなのに、夏の団体戦のレギュラー3人の中に選ばれてしまいました。いちばん下手くそなのに、なんでわたしが?こうなったら、しっかり練習するしかありません。
早弥は、先生が教えてくれたとおり、弓を持つ手を「たまごを持つように」やさしく握りますが、どうもうまくいきません。そこで、スーパーでうずらのたまごを買ってきて、握ってみました。その感覚を左手に覚えこませるのです。
友だちと自分を比べて悩みがちな中学生の姿に共感できる物語です。弓道というスポーツのおもしろさも伝わってきますよ。

 

神は乗り越えられる試練しか与えないというのは、ドラマのセリフですが、たしかに考えてみれば何事もそうなのかもしれません。
悲劇的な状況を嘆いていても前には進みません。このことを小学生時代に学んでおくことは、その後の人生を実りおおいものにしてくれるでしょう。

Copyright © ほんのむし All Rights Reserved.

Privacy Policy