小学校に入学後、字を覚え始めた子どもに本を読ませたいけれど、図書館や書店で探してもどんな本を読ませたらいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
絵本では物足りない、分厚い児童書はまだ難しすぎる、教育にも役立つような本がいいなど、そんな時におすすめの本を紹介いたします。
「10分で読める」シリーズ
学研の「10分で読める」シリーズには伝記や名作など、様々なストーリーが集められています。このシリーズの特徴は、学年別になっていて本の選別に迷わなくて良いところです。教育的にも安心して読める内容ばかりです。また、毎日1話およそ10分読むことで読書の習慣がつけられるのが魅力的です。
すでに子どもが高学年になっている場合も安心です。学年別になっているので、それまで読書が苦手だった子どもでも、どの学年からでもスタートすることができます。
小学生にはここがおすすめ
小学校1年生に入学したての頃は、自分で読むのは難しく、大人の読み聞かせから始める必要があるかもしれません。また、自分で読みたいという気持ちはあるものの、10分で1話を読むのは難しく、1ページを読むのもやっとの状態かもしれません。そんな時は1回で1話を必ず読むと決めつけてしまわずに、その子の習熟度に応じて最初は柔軟に1ページから始めることをおすすめします。
おすすめの読み方
重要なことは、本を読み始めた頃はページを区切ってでもいいので、初めて自分で1話を読みきったという満足感が得られるようにすることです。この体験はその後の国語への取り組み姿勢にも影響が出てきます。子どもに自分で読みたい話を選ばせて、1話を最後までしっかりと読み切ることが大切です。途中大人や兄、姉のサポートが必要になることもあるかもしれませんが、サポートしてもらいながらも本人が習いたての平仮名や片仮名でゆっくり読む体験が子どもを大きく成長させます。
書かれている内容に感銘を受けることも重要ですが、何よりも最初は楽しく読む習慣をつけることが大事なのです。
このシリーズの本で読書する習慣がついてくれば、あとは自分で図書館や書店で読みたい本を探すようになってきます。読書する習慣をつける最初の1歩としておすすめのシリーズです。
動く図鑑MOVEシリーズ
学研の図鑑LIVEシリーズ 5冊セット(爬虫類両生類・地球・鉄道・古生物・深海生物) (クーポンで+3%ポイント)
根強い人気がある小学館の図鑑NEOや、講談社の動く図鑑MOVEも読書の習慣をつけるのにおすすめのシリーズです。
社会人になると小説やビジネス書を読むことが多く、図鑑は読書とは関係ないのでは、と考える社会人も多いのではないでしょうか。しかしこれらの図鑑を実際に読んでみるとわかりますが、図や写真だけではなく字数もかなりのボリュームがあり、文章を理解したり読書の習慣をつけるのに適しています。
ここが特におすすめ
図鑑を読むことで自然科学などにも興味を持たせるきっかけを作ることができるので、家庭教育の一環としてもおすすめです。特に子どもの理工系離れが進んでいる現代では、子どもに理工系への興味を持たせるためにも積極的に自宅で図鑑を読ませることが大切です。日常的に図鑑を読むことで学力向上にも役立ちます。
最初から漢字が多い図鑑を読ませるのは逆に本嫌いになるのでは、と心配な方もいらっしゃるかと思いますが、小学校入学前後は動く図鑑MOVE「はじめてのずかん」から一緒に読み始めることをおすすめいたします。「はじめてのずかん」は平仮名とカタカナで説明されていて、写真も大きく見やすくなっています。
昆虫や動物、植物など身近な自然について書かれており、読み進めるうちに自然に興味を持つようになってきます。
小学館の図鑑NEOと講談社の動く図鑑MOVEの違い
小学館の図鑑NEOと講談社の動く図鑑MOVEの違いは、DVDの構成や本で採用されている写真などにあります。図鑑NEOはDVDが付いているものと付いていない本があります。
DVDはおすすめの年齢順に入門編から博士編まで分かれており、ドラえもん・のび太が紹介してくれることもあって子どもたちに人気があります。動く図鑑MOVEは、NEOに比べると見やすくて大きな写真が多いように思います。DVDはNHKエンタープライズの映像が採用されています。
他の子どもが読んでいるから、自分が小さい時に読んでいたから、などその子の状況とは関係なく本を決めてしまうこともありますが、場合によっては本嫌いになって逆効果になることがあります。読書する習慣をつけるためには、最初は簡単な本でいいので読みやすい本、写真や絵がたくさんあっても興味を持って接することができる本を選ぶことが、長続きするコツです。
さいごに
簡単な本で興味を持つようになると、学校の図書館などで自分から少しずつ本を借りるようになってきます。そんな時はどんな本を借りてきても否定せずに、親も一緒に楽しむようにすると様々なジャンルの本を読むようになっていきます。