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【雪 結晶 本】雪や氷のおすすめ本。美しい写真。

雪の結晶というものを見たことがあるでしょうか。顕微鏡で雪を見るときれいな六角形が見えるのです。
これぞ自然の造形美といったかんじで感動を覚えますよ。
小学校の頃に見てなんとなく知っているという方も、あらためて見てみることをおすすめします。

 

『中谷宇吉郎エッセイ集』

 

雪は天からの手紙―中谷宇吉郎エッセイ集 (岩波少年文庫)

著・中谷宇吉郎
「雪は天からの手紙」とは、物理学者、中谷宇吉郎のことばです。降ってくる雪の結晶を見れば、上空の温度や湿度がわかるということでしょうか。中谷宇吉郎は、北海道の大学で雪や霧などの研究をしました。特に雪の研究には深くうちこみ、厳寒の北海道で、雪の顕微鏡写真を撮影しています。
そればかりか、人工で雪の結晶をつくることにも成功しました。
60年以上も前に書かれたエッセイですが、興味をかきたてられて、紹介された実験をしたくなります。
寺田寅彦の弟子、中谷宇吉郎のエッセイは、物事をありありと眼前に映し出してくれる見事な文章で、物理や科学が苦手でも興味深く読めます。

 

『雪の写真家ベントレー』

雪の写真家ベントレー

著・ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン
服におちた雪が六角形をしているのを見たことがありますか?美しい六角形をとっておきたいと思っても、すぐに消えてしまいます。雪の結晶を写真にして、いつまでも残すことに成功したのは、ベントレーです。さいしょは、顕微鏡で結晶を観察し、スケッチしました。でも途中で溶けてしまいます。
もっといい方法を探すうちに、顕微鏡つきのカメラがあることを知りました。
農家に生まれ、アマチュア研究家として生涯写真を撮り続けて後世の研究に多大な貢献をしたウィリー・ベントレーの生涯を描いた絵本です。あたたかい版画が、愛情にめぐまれ、自然を愛したベントレーの生涯をよく伝えています。読み聞かせにも向いています。

 

『雪の結晶ノート』

 

雪の結晶ノート

著・ジョン・ネルソン
六角形の美しい雪の結晶。それは、小さな「ちり」から生まれます。ほこりや灰、花粉、小さなバクテリアなどが空高く舞い上がって、雲の中をうごいています。気温がさがると、ちりのまわりに水蒸気がつき、だんだん大きくなっていきます。
水のつぶが氷のつぶになり、やがて六角形の形に育っていきます。どの雪の結晶も、形はちがっても六角形になるのはふしぎですね。雪の結晶の美しい写真を、たっぷり楽しめます。
結晶のでき方や観察の方法を、ていねいにわかりやすく書いています。全編に雪への畏敬の念と愛情が感じられ、結晶1つ1つの美しさにはっとします。

 

雪国に暮らす人達は、いやおうなしに雪や氷と付き合っていかなければいけません。
でもそれは決してマイナス面ばかりではなく、美しく楽しい日々でもあるんですね。

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