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【靴 本 おすすめ】スニーカー、ブーツが好きな人へ、おすすめの本

 「素敵な靴は素敵な場所に連れて行ってくれる」とか、ファッションにはこだわりはないけど、靴だけにはこだわっているという方をよく見かけます。

考えてみると、靴は下着の次に身につけている時間が長いもの。大切に扱われ、よく磨かれた靴は、その人を映し出す鏡のよう。今回は、靴がキーワードとなる本を紹介いたします。

本に登場する靴を履いて、新しい世界へ歩いて行ってください。

 

薬指の標本

薬指の標本 (新潮文庫)

 小川 洋子 (著) (新潮文庫)
 人々が思い出の品を持ってくる標本室。失くした薬指を届けに来た主人公は、標本技術士から一足の靴を手渡される。毎日履くうちに驚くほど体にフィットしていく感覚。

それと同時におこる現実と異界の彷徨い。透明感溢れる文章で綴った妖しくも美しい中編。表題作のほかに「六角形の小部屋」も収録されています。

 

靴を売るシンデレラ

靴を売るシンデレラ (SUPER!YA)

 ジョーン・バウアー(著) (小学館)
 平凡な女子高生ジェナは全国チェーンの有名靴屋でアルバイトをしている。アルコール依存症の父親を持ちながら、天才的センスで靴を売っている。社長に見込まれ、アメリカ各地の支店を偵察する旅にでかける成長物語。

自信を持って薦められる靴とは何か、セールスとは何か、運命に明るく立ち向かっていくジェナに勇気がもらえます。現代のシンデレラは待つだけではない、努力のシンデレラです。著者はYA分野で数々の受賞歴があるそう。次回作も楽しみです。

 

夢の靴職人―フェラガモ自伝

夢の靴職人―フェラガモ自伝

 サルヴァトーレ フェラガモ(著) (文藝春秋)
 貧困家庭に生まれながらも、一代で築いたフェラガモブランド。その裏には靴への深い愛情があった。靴職人として人間の足と靴を研究しつづけたフェラガモ。

人間の健康を左右するものだからこそ、靴に対する情熱は職人というより狂人じみている。

靴を通して人間を愛した靴職人の自伝。自分の足を大切にしたくなる一冊です。

 

 消耗品としての靴ではなく、もっと生活を豊かにしてくれる靴。そんな特別な一足を持ちたくなる本です。靴好きの方へのプレゼントとしても喜ばれると思います。

 

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