いくつになっても好奇心がある人は、成長し続けることができます。好奇心は日常生活を送るなかでも大切なもの。経験を重ねてきた大人は、つい恥の感情からか知らないことは興味がない、危険だとあらゆる可能性を回避してしまいがち。
せっかく好奇心を抱いても行動力が伴わなければ未知の世界に飛び込んで新しいことを吸収することができません。恐れないで、この先どうなっているんだろうという建設的な疑問を抱き続けることこそ、生きていくうえでの大きな財産になると思います。
今回は好奇心を育てる絵本を紹介いたします。子育て中の方はもちろん、好奇心を持ちたい大人の方もご一緒にどうぞ。
ポポくんのひみつきち
accototo ふくだとしお+あきこ(著, イラスト) (PHP研究所)
秘密基地という甘美な言葉。自分たちだけの秘密のおうち。お友達と一緒につくった木の上の秘密基地。風の音、木の皮の香りに包まれてお昼寝。
動物たちが寄り添い合う可愛らしい切り絵のようなイラストとポップな色使い。合言葉を言い合っておうちに入る秘密の共有にドキドキさせられます。
おおきなきがほしい(創作えほん 4)
佐藤 さとる(著) (偕成社)
自宅にある木を登りながら、小鳥の家を作ったり、次の季節にはこんな景色がみれるだろうと想像しながらひとつひとつ枝を登っていくかおる。その想像力、着実に上へ上へと登っていく様子にドキドキしながらも一緒に夢を膨らますことができます。ツリーハウスを作って家族みんなでホットケーキを作って・・・。
こんな大きな木が欲しいなぁと思わず呟いてしまうロングセラー絵本。明日木に登りたくなります。
たんたのたんけん(新しい日本の幼年童話 1)
中川 李枝子(著) (学研プラス)
おうちから一歩飛び出したら、そこは見知らぬ世界。誕生日にたんたが手にした冒険の地図。望遠鏡、帽子、お菓子を買っていざ探検の旅に出発!山の上で望遠鏡を眺めているとヒョウの子バリバリ・バリヒと出会い、一緒に探検をはじめます。
自分だけの手書きの地図を作って探検に出かけたくなる本。くれぐれもグーグルマップは使用禁止です。
知らないこと、先が見えないことを必要以上に怖がるのではなく、身をもって体験することが今後の成長に大きくつながっていくと思います。勇気を出して、好奇心の赴くままに出かけたくなる絵本です。