天才の考え方、頭の構造はどうなっているのか?
Amazon、Google、Appleといった世界を代表する会社がどうやってできたのか。
今回はその考え方、マインドがわかるおすすめ本を3冊紹介いたします。
『ジェフ・ベゾス果てしなき野望』
ブラッド・ストーン
Amazon 創業者ジェフ・ベゾス氏の実像に迫る本です。生い立ちから現在までを追った傑作のノンフィクションです。現在では買い物や読書の習慣を大きく変えてしまった Amazon ですがその顧客第1主義を貫く姿勢には本当に驚かされます。
今では当たり前になっていますが、 Amazon が2000年の時点で日本に入ってきた時に、これは単なる書籍のネット販売業者などではなく、やがて支配的な流通網になるでしょうと予言できた人は果たしていたでしょうか。
ジェフ・ベゾスという男は初めからウォルマートを超える会社をイメージしていたようです。少なくとも20兆円規模のビジネスのイメージを持ちながら、やれるとこからやってきたようです。この本を読むとその底知れぬ企業家精神と、超のつくほどスピーディーな試行錯誤のビジネス作法が学べます。現在、社会人として日々頑張っている方にオススメです。
『ジョナサン・アイブ』
リー・アンダーケイニー
今ではアップルの代表的な製品、 iPhone、 iMac、 iPod 。それらが決してスティーブジョブズの作品ではなく、ジョナサン・アイブを中心としたチームの作品であることがわかります。
しかも絵で書くだけのデザインではなく、どう作るか、どうガラスと金属を独自の方法で組み合わせるかという生産技術に踏み込んで、工場の生産設備の設計までをコントロールするこだわりようなのです。ある意味、オタクが社会で十分に開花した例でしょう。
さらに興味深いのは彼の父親がイギリスの地方で校長を経て、教育長になった人物だったことが面白いですね。父親の方針によって、デザイン教育を重視した教育政策が打たれ、その結果として、世界中にスマホという新しい世界観を生み出したのです。息子ジョナサンが育った教育的な意味での読み方もできるからです。
『第五の権力 Google には見えている未来』
エリック・シュミット
グーグル会長のエリックシュミットによる初の著書です。2025年世界80億人がオンラインで繋がる世界で、個人、社会、国家、戦争やテロはどうなるかが具体的に予想されています。
例えば個人は人生の半分をネット内で過ごすようになるだろうから、本人にその自覚があるかないかにかかわらず、その記録を膨大に残しながら生きることになるという予想は既にもう現実になっているような気がしますね。成人するまでのネット内でのやんちゃやSNSでの発言、あるいはスケベサイトの視聴状況までが記録に残るとすると、ちょっと恐ろしい気がします 。
AI の未来を設計している大学生にぜひ読んでほしい本です。