今回は「資本主義とは?」何か。
わかりやすくその歴史、仕組みから、現代においての可能性やその限界について書かれたオススメ本を紹介。
『ZERO to ONE 君はゼロから何を生み出せるか』
ピーター・ティール
この本の著者ピーター・ティールという人物は、今アメリカの起業家集団ペイパルの神様なのだという噂です。
この本の中にあるこのくだりが衝撃的なのです。世界に関する命題のうち、多くの人が真でないとしているが、君だけが真だと考えているものは何かを問い詰める訓練を定期的なセッションでしているのだそうです。起業家集団の神様ピーター・ティールは他の誰にもできない、あなたのミッションは何か?を問う教祖なのだとも言えます。こういうとこからとんでもない発想が生まれ、 Amazon や Google のような超巨大企業が生まれてくるのかもしれません。
これから就活を控えている大学生それにすでに就職している社会人は、単に企業に就職してお給料をもらう、という考え方を改めなければいけないかもしれません。
『貧困のない世界を創る』
ムハマド・ユヌス
著者のユヌスは2006年にノーベル平和賞を受賞した、バングラデシュのグラミン銀行総裁です。社会起業家の範となる人物ですが、この本の強く勧めたいポイントは、資本主義の次の可能性を示していると考えられるからです。
現在、好況、不況の波が来て世界が揺れていますが、日本は既に成熟社会に入って発展途上国型の大量消費が集結する兆しが見えています。オバマ大統領のメッセージを引き合いにするまでもなく、アメリカも資本主義の先にあるものを模索しています。この本はそういう世界にあって予言の書だと言えるでしょう。
『それをお金で買いますか』
マイケル・サンデル
サンデル教授が問いかける、それをお金で買いますか?には色々なケースが取り上げられています。明らかに不道徳と思われるケースから、チャンスがあれば結構行ってしまうだろうなというケースまで様々です。あくまでも自分の方針に従っていいのだから、判断はそれぞれなのですが、資本主義の原則からすれば双方にメリットがあれば何でも売買していいということになります。でも本当にそうかという疑問は大人だけでなく子供でも考えたい課題ですね。
特に経済学部の大学生には読んでおすすめの1冊です。