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【韓国文学おすすめ本】韓国近代文学の特徴に触れたい方へ、有名本まとめ。

韓国ドラマは見るけど韓国の本は読んだことがないという方が多いのではないでしょうか。韓国では村上春樹や吉本ばななをはじめ、日本文学が書店の8割を占めているというほどの人気です。日本文学の影響を受けて育った若手作家による作品は私たち日本人の感覚と似たようなところもあり、ドライな感覚を持ちながらも情熱的な文章を書く作家さんが多いのも特徴です。韓国ファンの方もそうでない方も新ジャンルにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

「菜食主義者」

菜食主義者 (新しい韓国の文学 1)

ハン ガン・作
 韓国で最も権威ある文学賞イ・サン文学賞を受賞した女性作家による短編小説。ごく平凡な妻が突然菜食主義になる姿を描いた表題作のほか、芸術の魔力に狂っていく「蒙古斑」、歯車が狂ったなかでも日常を生きていこうとする「木の花火」の三編を収録。欲望や死、存在について掘り下げていった傑作です。


「野良猫姫」

 

野良猫姫 (新しい韓国の文学)

ファン インスク・作
 韓国で「猫詩人」とも呼ばれる著者は、孤独や自由、現実との不和を猫を通じてえがきだします。野良猫を愛する主人公の女性が周りの人とのつながりで成長していくというシンプルなストーリー。ソウルのだれもいない夜道で野良猫を待つ女性の姿が目に浮かぶよう。韓国ではインターネットで連載され、人気のあった作品です。

 

「都市は何によってできているのか」

都市は何によってできているのか (新しい韓国の文学)

パク ソンウォン・作
 啓明大学の文芸創作学科の教授でもある著者の傑作短編集。「今日の芸術家賞」「現代文学賞」など数々の文学賞を受賞しています。研ぎ澄まされた無駄のない文章、非現実な設定とテンポのよい世界観で、複数の短編が最後に一つの話に集約されていく様子は混沌としたソウルの都市で異邦人として漂っているような感覚。村上春樹さんがお好きな方にもおすすめしたい作品です。

 

今回ご紹介した本は、株式会社クオンから「新しい韓国の文学シリーズ」として翻訳されています。ポップでオシャレな表紙たちは本棚に並べているだけでもアートのよう。是非インターネットでチェックしてみてください。

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