大人になるにつれて、こどもの頃のピュアな気持ち、ドキドキやワクワク感がなくなっている方におすすめの本をピックアップしました。
単調な毎日から抜け出して冒険に出るのもよし、友だちの大切さを再確認したり、心がほっとあったかくなって元気になれる3冊を紹介いたします。
「長くつ下のピッピ(岩波少年文庫 (014))」
アストリッド リンドグレーン・作
お父さんは船乗りで一人暮らしをしているピッピ。「早く寝なさい」と言ってくれる大人もいないなか、寂しさに負けず、自由気ままに元気いっぱい生きています。
型破りで常識なんてあってないもの、自分の気持ちに正直な姿に笑わされたり元気をもらえます。黒柳徹子さんは日本版ピッピかな?と感じました。続編として「ピッピ船に乗る」「ピッピ南の島へ」が出版されています。
「点子ちゃんとアントン」
エーリヒ ケストナー・作
裕福な育ちの点子ちゃんと、貧しい家庭に育ったアントンの友情ものがたり。肩書や身分で他人を判断せず、誰にでも優しく平等に接することができるのはこどもだからこそ。
誰に対しても尊敬の念を忘れずに、奉仕という態度ではなく愛し合って共に生きていくことの大切さを教えられます。
「宇宙のみなしご」
森 絵都・作
思春期特有の孤独感がテーマです。自分は生まれてから死ぬまでたった一人。夜中に屋根にのぼる遊びを通じて、宇宙の暗闇に負けないように、手をつないで休憩すること。
鍵っ子の兄弟がはじめた遊びにクラスメイトたちが加わっていく過程は、一人じゃないんだよというメッセージを感じ取れます。人のぬくもり、希望をもって生きていきたいと思える一冊です。
さいごに
今回ご紹介した3冊は、読み終わったときに新しい一歩を踏み出す勇気がもらえる児童書です。
昔読んだことがある人も、おとなになった今こそ、新たに感じ方が変わるものもあります。是非手にとってみてください。